日本は北朝鮮の中距離弾道ミサイル(IRBM)を迎撃しなかったのか、それとも迎撃できなかったのか。29日、北朝鮮のIRBMが自国の上空を通過したというニュースに衝撃を受けた日本では一日中、IRBM迎撃の動きがあったかどうかが話題になった。
菅義偉官房長官は記者会見で「自衛隊の弾道ミサイル破壊措置は実施されなかった」とし「我が国の安全・安心を総合的に考慮して判断した」と明らかにした。これまで日本政府が公言してきた「ミサイル迎撃」とは正反対の立場ということだ。このため最初から技術的に不可能な主張をしていたのではという懸念も出ている。
実際、北朝鮮が9日、グアム周辺を狙った弾道ミサイル発射を予告すると、日本は敏感に対応した。当時、北朝鮮の金洛兼(キム・ナクギョム)戦略軍司令官が「火星12ミサイル4発が日本の島根県、広島県、高知県の上空を通過して飛行する」と明らかにしたからだ。防衛省は航空自衛隊が運用中のパトリオット迎撃ミサイル(PAC3)4機を12日に該当地域に緊急移動配備した。またSM3迎撃ミサイルを備えた海上自衛隊イージス艦も東海(トンヘ、日本名・日本海)に急派した。専門家の間でも迎撃の可否をめぐり論議があったが、小野寺五典防衛相は「十分に迎撃可能」と主張した。その日本がなぜ29日にはいかなる措置も取らなかったのか。日本の記者の質問もこの点に集中した。
小野寺防衛相はこの日、「弾道ミサイル迎撃方針を変えたのか」という記者の質問に対し、「(北朝鮮から発射された)弾道ミサイルが我が国の領土、領海に着弾するということが把握できた時に、破壊措置命令でこれを除去するということになる」と答えた。すなわち日本上空を通過するという理由だけでは迎撃しないということだ。しかしこの発言は、北朝鮮の弾道ミサイルが日本上空を通過してグアムへ向かう場合は迎撃するという方針と矛盾する。
小野寺防衛相は技術的な能力に関する質問に対し「この能力については我が国の手の内のことになるので、しっかりとした対応ができるということにとどめたい」と主張した。この日、破壊措置命令を出したかどうかについては「従来から公表していない」と述べ、確認しなかった。
北朝鮮がこの日発射したIRBMは最大高度550キロで2700キロほど飛行した。北海道の上空を通過する当時は事実上、最も高い位置に到達したと判断される。PAC3の迎撃高度は20キロ、イージス艦に配備されたSM3ブロック1Aの迎撃高度も500キロほどだ。総合すると、理論的に迎撃が不可能な状況だったというのが専門家の見解だ。事前に兆候を把握して追跡探知すれば弾道ミサイルの上昇局面でSM3で迎撃が可能になるという見方もあるが、実戦状況では非常に難しいという指摘もある。韓国国防安保フォーラムのヤン・ウク首席研究委員は「今回の弾道ミサイルは事実上迎撃が不可能だった」とし「弾道ミサイルが航空機と衝突して爆発したりロケット推進体が落下する過程で漁船などに被害をもたらすケースも考えられる状況」と述べた。
菅義偉官房長官は記者会見で「自衛隊の弾道ミサイル破壊措置は実施されなかった」とし「我が国の安全・安心を総合的に考慮して判断した」と明らかにした。これまで日本政府が公言してきた「ミサイル迎撃」とは正反対の立場ということだ。このため最初から技術的に不可能な主張をしていたのではという懸念も出ている。
実際、北朝鮮が9日、グアム周辺を狙った弾道ミサイル発射を予告すると、日本は敏感に対応した。当時、北朝鮮の金洛兼(キム・ナクギョム)戦略軍司令官が「火星12ミサイル4発が日本の島根県、広島県、高知県の上空を通過して飛行する」と明らかにしたからだ。防衛省は航空自衛隊が運用中のパトリオット迎撃ミサイル(PAC3)4機を12日に該当地域に緊急移動配備した。またSM3迎撃ミサイルを備えた海上自衛隊イージス艦も東海(トンヘ、日本名・日本海)に急派した。専門家の間でも迎撃の可否をめぐり論議があったが、小野寺五典防衛相は「十分に迎撃可能」と主張した。その日本がなぜ29日にはいかなる措置も取らなかったのか。日本の記者の質問もこの点に集中した。
小野寺防衛相はこの日、「弾道ミサイル迎撃方針を変えたのか」という記者の質問に対し、「(北朝鮮から発射された)弾道ミサイルが我が国の領土、領海に着弾するということが把握できた時に、破壊措置命令でこれを除去するということになる」と答えた。すなわち日本上空を通過するという理由だけでは迎撃しないということだ。しかしこの発言は、北朝鮮の弾道ミサイルが日本上空を通過してグアムへ向かう場合は迎撃するという方針と矛盾する。
小野寺防衛相は技術的な能力に関する質問に対し「この能力については我が国の手の内のことになるので、しっかりとした対応ができるということにとどめたい」と主張した。この日、破壊措置命令を出したかどうかについては「従来から公表していない」と述べ、確認しなかった。
北朝鮮がこの日発射したIRBMは最大高度550キロで2700キロほど飛行した。北海道の上空を通過する当時は事実上、最も高い位置に到達したと判断される。PAC3の迎撃高度は20キロ、イージス艦に配備されたSM3ブロック1Aの迎撃高度も500キロほどだ。総合すると、理論的に迎撃が不可能な状況だったというのが専門家の見解だ。事前に兆候を把握して追跡探知すれば弾道ミサイルの上昇局面でSM3で迎撃が可能になるという見方もあるが、実戦状況では非常に難しいという指摘もある。韓国国防安保フォーラムのヤン・ウク首席研究委員は「今回の弾道ミサイルは事実上迎撃が不可能だった」とし「弾道ミサイルが航空機と衝突して爆発したりロケット推進体が落下する過程で漁船などに被害をもたらすケースも考えられる状況」と述べた。
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