小説家・韓水山氏は小説『軍艦島』に善良な日本人も登場させた。そのため、2009年に出版された日本語版『軍艦島』が「ナショナリズムを越えた」という日本言論の評価を受けて4万部が売れたという。
軍艦島を初めて扱った韓水山氏の小説『カラス』(2003年)。
「運命的だとしか言いようがない。1989年、東京のある古本屋で『原爆と朝鮮人』という冊子に出会った。日本人人権運動家の岡正治牧師(1994年死去)が代表を務めていた『長崎・在日朝鮮人の人権を守る会』から出されていたもので、日本人特有の粘り強さで、長崎原爆によって死亡した朝鮮人が1万~1万2000人という推算値を算出して提示していた」
「逃げるように選んだ日本行き、そこで出会った軍艦島…すべて運命」(2)
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