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「金正恩委員長、斬首作戦の情報収集に血眼」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の今年の対外公開活動は計51回(6月15日基準)で、前年同期に比べ32%減少したと、国家情報院が15日明らかにした。就任後初めて国会を訪問して情報委員らと懇談会を行った徐薫(ソ・フン)国家情報院長ら国家情報院側が「公開活動の半分は軍事関連活動」と述べながら説明した内容だと、李チョル雨(イ・チョルウ)情報委員長が伝えた。

国家情報院によると、金委員長は北朝鮮がミサイル発射に成功したと明らかにした7回の現場をすべて参観した。国家情報院側は「公開されていないが、発射が失敗した2回の現場にもいたはず」と話した。

金委員長の公開活動は2013年244回、14年177回、15年169回、16年148回と年々減っている。これについて国家情報院は「すでに権力掌握に成功したため(自信を得て公開活動を減らしたもの)とみられる」と述べた。


しかし一方では金委員長が身辺に脅威を感じて外部活動を減らした可能性も提起された。国家情報院は「金正恩委員長が最近、韓米斬首作戦に脅威を感じて警護を強化した」と伝えた。特に今年の韓米連合訓練キー・リゾルブ(KR)期間(3月13日-24日)の公開活動はわずか2回だった。昨年のKR期間の公開活動は8回だった。

地方訪問では専用車(ベンツ600)に乗らず、幹部に贈った車(レクサス)を利用することもあった。国家情報院は「金正恩委員長が斬首作戦を強く警戒しているということ」とし「斬首作戦の関連情報を収集するのに血眼になっている」と述べたと、李委員長は伝えた。

北朝鮮のミサイル開発状況に関し、国家情報院は「北は大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発のために中間段階のミサイル開発に注力している」と報告したと、情報委の自由韓国党幹事である李完永(イ・ワンヨン)議員が伝えた。国家情報院は「4月15日の閲兵式で公開した新型ミサイルは6種あったが、(中間段階ミサイルの)KN-15とKN-17、改良型スカッド、改良型KN-01の4種を次々と発射した」とし「北は残りの(順序で)ICBMを発射するとみられる」と述べたという。

北朝鮮の今後の対南政策については「韓米首脳会談の結果などを眺めながら具体的な対南態度を模索するとみられる」という内容が報告された。韓国新政権の南北交流提案を北朝鮮が選別的に受け入れることに関し、国家情報院は「新政権を懐柔または(新政権と)駆け引きするようだ」とし「長期間続くとみられる」と語った。続いて「新政権に対し(今後の交渉で)より多くのものを得るために北が(意図的に)強い態度で出てくると(国家情報院は)分析している」とも明らかにした。

◆「北無人機、写真551枚撮影」

この日、国家情報院は「9日に江原道(カンウォンド)で発見された北の小型無人機が高高度防衛ミサイル(THAAD)が配備された星州(ソンジュ)ゴルフ場や江原地域の軍部隊など写真551枚を撮影したことが分かった」と報告した。続いて「(無人機は)日本製、米国制、中国製などのいくつかの製品の合成でできている」とし「正確な内容はコンピューター分析が終わるまで分からない」と述べた。

無人機問題で政府と軍当局が消極的な対応をしているという指摘もある。青瓦台(チョンワデ、大統領府)は北朝鮮無人機の領空侵犯を把握しながらも、まだ国家安全保障会議(NSC)を開いていない。2014年3月24日と31日に北朝鮮の無人機が京畿道坡州(パジュ)と西海(ソヘ、黄海)ペクリョン島で相次いで発見されると、当時の青瓦台は4月2日に緊急NSC常任委員会を開いた。これに関し自由韓国党の鄭濬吉(チョン・ジュンギル)報道官はこの日、「THAAD未報告を『衝撃』と述べて国防部を騒然とさせた文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、無人機に対してはNSCさえ開催しなかった」と指摘した。

軍当局もまだ北朝鮮の停戦協定違反を非難する声明を出していない。軍の関係者は「最終調査結果が出た後に声明を出す」と述べた。匿名を求めた予備役将軍は「北が韓国を試すために意図的に無人機に燃料を少なく入れて途中で墜落させた可能性がある」とし「北に断固たる姿を見せてこそ、さらなる領空侵犯を防げるだろう」と話した。



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