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【中央時評】文在寅大統領の成功条件(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
一昨日に就任した文在寅(ムン・ジェイン)大統領の最初の48時間は、韓国の民主主義30年歴史と成就を圧縮的に追いつく時間だった。1987年、民主化以降、市民は過去の遺産である帝王的大統領を解消し、市民と共に呼吸し疎通する政府を定着させるために奮闘してきた。文在寅大統領は、簡素で隔意のない就任式、放送カメラの前に直接出て首相指名者と秘書室長を発表する(あまりにも当然な)新しい形を通じて市民らと目線を合わせている。

前任大統領が砂レンガで積み上げた権威的ピラミッドのあの高いところに立って一方的指示で一貫したとすれば、文在寅大統領のリーダーシップはまるで低いところを探してゆうゆうと流れていく水のように市民との疎通、脱権威政治を目指している。(中国の老子は、最も立派なのは低いところに向かって流れる水であり、その水こそ道に最も近いと述べた。『道徳経』8章)

新政府の成功を望む多くの市民のように、筆者も文在寅政府の成功と共に大韓民国が複合転換の渓谷を渡ることを切に願っている。だが、文在寅大統領一個人の潔い気勢や仕えるリーダーシップだけでは、スマートIT経済への転換の渓谷、米中G2時代に韓半島(朝鮮半島)の平和の追求、次第に深刻化しつつある社会経済的格差の渓谷を渡ることができるわけではない。


文大統領個人の素直で穏やかなリーダーシップは、2つの同心円を描きながら広がるべきだ。一つ目に、小さい青瓦台(チョンワデ、大統領府)が帝王的大統領制を克服し、穏やかな疎通型リーダシップへ向かう出発点になることが必要がある。我々が数多く経験してきた通り、帝王的大統領の一次的基盤は肥大で君臨する青瓦台だった。青瓦台の参謀が内閣や与党、公職社会の上に君臨できた兵器は、まさに大統領の信頼、大統領に対する接近性、情報の寡占だった。これに対し、筆者と中央日報リセットコリアの政治分科は、新しい大統領が帝王的大統領の悪い習慣を繰り返さず、小さい青瓦台を目指す最も近い道は民情首席と経済首席という核心要職自体を最初から廃止することだと提案したことがある。

百歩を譲って直ちに主要首席を廃止することができないとすれば、青瓦台の参謀陣には大統領の信頼を大きく受けていると知られている人物を排除することが望ましい。長官たちが顔色をうかがう重量級実力者である参謀よりは、若くて正直なメッセンジャーで参謀陣を構成してこそ、小さい青瓦台は現実化し、文大統領の仕えるリーダーシップが内閣と公職社会に広がることができる。(今まで発表された3人の大統領首席秘書官が以前政府の大統領参謀より多少若いのは明らかだ)



【中央時評】文在寅大統領の成功条件(2)

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