◆慶応大学の小此木政夫名誉教授=韓国は日米中とそれぞれの懸案を抱えている。文在寅政府は、まず低いレベルから南北対話を動かし、周辺諸国の反応を見守るのではないかと考える。北朝鮮にとっても米中が経済制裁を強化する中で南側から出口を見出すだろう。南北対話が開始すれば、これが日米中との関係にも影響を及ぼすだろう。中国は歓迎しするだろうが、日本は否定的だろう。だが「あらゆる選択肢がある」という米国政府の反応は微妙だろう。米国は交渉に出る可能性もある。
日韓合意の場合、安倍政権にとっては朴槿恵(パク・クネ)政府と3年にかけた歴史論争の帰結であり、譲れない国際合意だ。再交渉は不可能だろうが(安倍政権としては)、新大統領が発揮する新しいイニシアチブに期待をかけているところもある。
日韓合意の場合、安倍政権にとっては朴槿恵(パク・クネ)政府と3年にかけた歴史論争の帰結であり、譲れない国際合意だ。再交渉は不可能だろうが(安倍政権としては)、新大統領が発揮する新しいイニシアチブに期待をかけているところもある。
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