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THAADのため? 安くて質の高い中国語授業が韓国から消える?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
忠南大に開設された孔子学院で1年半ほど中国語を習ってきた女子大学生キムさん(22)は最近、受講をあきらめた。講師の数が大幅に減り、自分に合う講座がないからだ。こうした運営上の問題は忠南大だけでなく全国23カ所の孔子学院で発生している。法務部が年初に孔子学院と韓国の大学が申請した中国人講師の1年間のE-2(会話指導)ビザ延長と新規発行を中断した余波だ。このため韓国人学生およそ6000人は質が良くて安い中国語の授業を聞く機会が減り、約200人の中国人講師も職場を失う状況を迎えた。

忠南大孔子学院の場合、中国人の新規講師5人がビザを得られず、ビザ延長が拒否された従来の講師1人が15日に中国に帰国し、講師は5人に減った。31日にビザが満了する講師1人が帰国すれば4人だけが残る。講師不足で結局、6つの講座(26%)が廃止された。忠北大は新規講師2人を補充できず、講座3つを中断した。延世大は外部の一般学院から講師を緊急輸血した。忠南大生のキムさんは「法と原則も重要だが、学生の立場を考えてほしい」と語った。ビザ満了で中国に戻った中国人の女性講師ヤンさん(24)は「韓国でもう1年教えるために多くの準備をしたが残念」と話した。

孔子学院は中国政府が中国語と中国文化を伝えるために海外に設立した教育機関。中国教育部傘下の国家漢弁が管理する。国家漢弁の委託を受けた中国の大学が講師を実務的に派遣する。韓国の孔子学院で教える中国人講師は市中の外国語学院と違い、中国政府(大学)と雇用契約を締結し、給与も中国で受ける。受講料は11万9000ウォン(忠南大、6週基準)で一般学院の半分ほどであり、韓国の学生に人気がある。


法務部は雇用関係および報酬支給体系がE-2ビザ基準に合わないとして新規発行と延長を拒否している。孔子学院のほとんどの講師が「会話講師査証発行及び滞留基準(直接雇用原則と最低賃金支給)」を違反しているという理由だ。10年間ほど慣行的にビザが発行されたが、これ以上は認めないという立場だ。今回の措置に関し、一部では高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓半島(朝鮮半島)配備に対する中国の報復に対応するためという主張があった。しかし法務部の関係者は「孔子学院の講師の問題はビザ発行業務にすぎず、他のいかなる事項も考慮していない」と釈明した。

両国の大学は韓国法務部が「一定期間猶予」を条件にE-2ビザを発行するべきだと要求している。講師陣の雇用構造を中国大学所属から韓国大学所属に直ちに変えるのも難しいという立場だ。キム・ヒョンチョル延世大孔子学院院長は「ビザの問題が解決されなければ孔子学院の運営は難しい」とし「両国政府が一歩ずつ譲歩して被害を最小化しなければいけない」と述べた。



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