韓国の国家情報院（国情院）が金正男（キム・ジョンナム）氏の息子キム・ハンソル氏の映像の真偽について確認した。国情院の関係者は８日、ユーチューブに公開されたキム・ハンソル氏の映像について「本人が載せたとみられる」と明らかにした。

ユーチューブには「北朝鮮の人たちに」と題した約４０秒の動画が掲載された。キム・ハンソル氏と推定される人物はこの映像で英語で「私の名前はキム・ハンソル。北朝鮮から来た。金氏家門の所属」と述べた。続いて「私の父は数日前に暗殺された。私は母、妹と一緒にいる」と伝えた。そして誰かに感謝（ｇｒａｔｅｆｕｌ）の意を表示した。キム・ハンソル氏（２３）は金正男氏の長男で、妹のキム・ソルヒ氏（１８）がいる。母はイ・ヘギョン氏（４２）。

同日、千里馬民間防衛と主張する団体のホームページにも同じ動画が掲載された。千里馬はホームページで「金正男氏の家族の行方や脱出過程に関する事項はこれ以上公開しない」と明らかにした。また「緊急な時期にある家族の人道的避難を後援したオランダ政府、中国政府、米国政府とある無名の政府に感謝する。また北朝鮮体系の中で支援をする同僚に謝意を表す」とコメントしている。


さらに「突然の支援を要請した時、私たちにすぐに応じてくださったオランダのエンブレッツ駐朝鮮ー駐韓大使に特に感謝する。エンブレッツ大使は人権と人道主義に向けたオランダの長期にわたる原則的な立場を立証された方」と伝えた。