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【社説】中国のTHAAD横暴、論理と戦略で堂々と対応しなくては=韓国(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備に対する中国の対応が度を超えている。ゴルフ場をTHAAD用地に提供したロッテグループを狙った各種報復措置は言うまでもなく、旅行会社を通じた中国人の韓国観光を事実上全面禁止する非常識な措置まで取った。対中依存度が高い韓国企業を対象に無差別的な「THAAD報復」に出た格好だ。

中国の乱暴な対応は昨年THAAD配備決定が下される時から予想されたことだ。韓米がTHAAD配備に合意したことを契機に中国内の韓流拡散を制限する限韓令が出され、各種規定を理由に韓国企業の現地活動を規制し始めた。また、政府の立場を代弁する報道機関を動員してTHAAD配備に対する中国国内反対世論を高めさせてきた。今回は公式文書ではなく口頭措置を通じて民間人の韓国観光を統制する幼稚な手法まで見せた。年間800万人に達する中国人観光客が今回の措置で急減することになれば旅行会社と免税店、ホテルと飲食店など韓国国内の関連業界と従事者が直撃弾を受ける見通しだ。実際にTHAADが配備される段階に達すれば圧迫がさらに強まることは明らかだ。

問題は韓国の対応だ。中国がかたくなな姿勢を取るからと韓国も同じように対応してはならない。感情的対応を自制し、論理と戦略で堂々と対抗しなければならない。言うまでもなくTHAAD配備は日増しに高度化している北朝鮮の核とミサイルの脅威から安保を守るための自衛権的措置だ。中国が北朝鮮に関して使えるレバレッジを総動員して北朝鮮の核とミサイル開発を防いだなら議論を押し切ってまで韓国があえてTHAADを持ってくる理由はないだろう。だが中国は口癖のように韓半島(朝鮮半島)非核化を叫びながらも必要な努力は尽くさなかった。その結果韓国の安保が危機にさらされることになった。こうした状況で中国ならば手を離してじっとしているだろうか。THAADではなくそれよりももっと大きなものでも持ってこなければならないのではないのか。北朝鮮の核とTHAADに対する中国の矛盾的態度は北朝鮮政権が揺らぐことは認めず、韓国国民は北朝鮮の核とミサイル脅威にさらされても良いという意味に聞こえる。(中央SUNDAY第521号)

禁社説】中国のTHAAD横暴、論理と戦略で堂々と対応しなくては=韓国(2)

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