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【時論】われわれには危機克服のDNAがある=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「悠久な歴史と伝統に輝くわれわれの大韓国民は3・1独立運動で建設された大韓民国臨時政府の法の正統や不正に抵抗した4・19民主理念を継承して、…われわれと次の世代の安全や自由や幸福を永遠に確保することに決意しながら…」。大韓民国は今どこへ向かっているのだろうか。われわれはこの大韓民国をどこに導いていくべきか。大韓民国の歴史で今のように混沌と分裂によって道をさ迷う時期もなかっただろう。

もちろん、これよりも大きな危機もあった。しかし、その当時は力を合わせてどこへ進むべきかを知っていた。だが、今は方向を失った。このような時は基本に立ち戻るべきだ。国家の目的は何か。国家の主人は誰か。大韓民国憲法全文に明示されている。「われわれと次の世代の安全や自由や幸福を永遠に確保すること」が国家の目的だ。国民安全、自由民主主義、国民幸福、そして未来世代への配慮が真の危機克服の道だ。第一に、国民の安全は安全保障から始まる。最近、急激に変わりつつある国際情勢は文禄の役と韓日合併を連想させる。文禄の役の直前に黄允吉(ファン・ユンギル)と金成一(キム・ソンイル)の政派的判断を繰り返してはならない。清・日本・米国・ロシアの間で右往左往する姿をまた見せてはならない。

安保問題でも自由な議論や意見を汲み上げることが必要だ。十分な議論を経ずに結論が出ると、混乱が持続する。密かに強行すればいいという時代遅れのパラダイムをリセットする必要がある。韓国安保の最も大きな柱は韓米同盟ということに異論の余地がない。中国の台頭を認める一方で、米中関係の枠組みの中で考えなければならない。日本は韓国安保に戦略的資産になるという点を見逃してはいけない。ロシアは北東アジアの平和を新しく議論できる相手という点を忘れてはいけない。


第ニに、歪められた代議民主主義をリセットしなければならない。権力を委任された為政者が民意をまともに代弁することができず、今日のような混乱をもたらした。今は技術発展によって国民の意思表示が非常に安全で簡単になった。重要な懸案に対して民意を汲み上げる電子民主主義制度を導入する必要がある。国民請願制度を活性化し、国民発議立法が可能にしなければならない。国民召還制を導入して国民意思を代弁しない政治家はやめさせるべきだ。帝王的大統領制を直し、不幸がこれ以上繰り返されないように変えるべきだ。各政党は次の世代を考えて改憲議論に臨んでほしい。利害関係のために今回の改憲が合意に至らない可能性もある。そのようになれば、次期大統領から適用する改憲でも踏み切る必要がある。



【時論】われわれには危機克服のDNAがある=韓国(2)

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