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【社説】韓米国防会談、米国の戦略資産を韓半島に常時循環配備せよ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮による核・ミサイル挑発を抑制するため、韓米安保当局が本格的な歩みを見せている。ジェームズ・マティス米国防長官が就任後初めての外国訪問として昨日韓国を訪れた。マティス長官は到着直後、黄教案(ファン・ギョアン)大統領権限代行と金寛鎮(キム・クァンジン)青瓦台(チョンワデ、大統領府)国家安保室長と会談を行った。彼はその場で「トランプ政権が北朝鮮による核脅威を最優先安保懸案として扱うだろう」とし、「両国は北朝鮮の脅威に対応しなければならない状況」と述べた。マティス長官は、今日午前には韓民求(ハン・ミング)国防長官と会談を行い、昨年から水位を高めている北朝鮮の核・ミサイル挑発に対して具体的な議論を行った。これに先立ち、一昨日は、李淳鎮(イ・スンジン)合同参謀議長がジョセフ・ダンフォード米合同参謀本部議長と電話会談を行って韓国の安保のために米国の戦略資産を定例的に循環配備するという公約を再確認した。今年、北朝鮮の挑発可能性を見据え、韓米が軍事的備えに迅速に足並みをそろえていく雰囲気だ。国務長官より国防長官が先にソウルを訪れ、しかもマティス長官が初めての訪問先として韓国を選んだ自体が韓米同盟を強化して北朝鮮の脅威行動に警告するという意味合いがある。

韓米安保当局が迅速に動いているのは、近い将来、北朝鮮が高強度の挑発に出る可能性があるという危機感が働いたものとみられる。北朝鮮は昨年、2回にわたる核実験を実施し、核兵器の開発を最終段階まで加速させた。北朝鮮は年内にもノドンミサイルに核弾頭を搭載する見通しだ。北朝鮮が核兵器を配備すれば、挑発の水位がはるかに高まると予想されている。最近、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射しようとする動きが捉えられ、米国官民では先制打撃論まで浮上している。特に、北朝鮮は3月上旬に予定されている防御レベルの定期韓米合同演習のキー・リゾルブおよびフォール・イーグルを前後に挑発に出るだろうという懸念の声も出ている。北朝鮮の祖国平和統一委員会は昨日、報道官談話を通じて「キー・リゾルブとフォール・イーグルを強行すれば、破局的な結果につながるだろう」と脅迫した。

このような危機的状況だが、韓米は昨年10月にワシントンで開かれた国防長官会談で米戦略資産の韓半島(朝鮮半島)常時循環配備案が合意に至らず懸念の声があがった。その後、12月に韓米は外交・国防(2+2)拡大抑止戦略協議体(EDSCG)第1回会議で米戦略資産の定例的配備を強化することで合意した。定例的配備とは、米空母戦団、核潜水艦、B-2ステルス爆撃機、B-52戦略爆撃機など戦略資産を韓半島に定期的に循環配備させるもので、常時循環配備よりは低い水準だ。しかし、米国はこれら戦略資産の循環配備の頻度に対しては依然として明確な答えを避けている。したがって「韓国の話を聞くために訪韓した」というマティス長官は、北朝鮮の核脅威など韓半島の安保状況に対する明確な把握を優先すべきだ。これを土台に、韓米は北朝鮮の脅威に備えて緊密な共助体制を整えるべきだ。また、両国の国防長官会談を通して北朝鮮に確実な警告のメッセージを発信する、強くて目に見える抑制策を立てる必要がある。これまで北朝鮮の核実験など戦略挑発に出るたびに米国が一回性で戦略資産を韓半島に展開してきた方式から抜け出し、常時配備する水準に水位を高めるべきだ。

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