「まさか中国１０億人口が皆、韓流制限令に参加するわけがない」（芸能企画会社関係者）、「中国政府がまさか観光客を全員韓国に行かせないようにするはずがない」（観光業界関係者）など、「まさか」に寄りかかるばかりの韓国とは異なる状況だ。

日本が変化している間、韓国の観光産業は依然として「中国人」と「ショッピング」だけに固執してきた。そうこうしているうちに、韓国は中国発外交イシューの一打でふらつくような脆弱な構造になってしまった。今回のことを契機に、観光産業の体質を変えなければならないのはこのためだ。慶煕（キョンヒ）大ホテル観光大のキム・チョルウォン教授は「安モノショッピング観光を高品格に切り替え、東南アジアなどざまざまな地域からの観光客の呼び込みに力を入れていくべき」と提案した。「まさか」という淡い期待に観光産業の運命を任せることはできないのではないか。

チャン・ジュヨン／産業部記者

【取材日記】韓国観光、「まさか」では望本に追いつけない（１）