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雪がお金だ…観光商品開発に成功した日本の辺境地の村(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

山間奥地の白川郷を訪れた台湾・中国・シンガポール・マレーシアの観光客。交通の便が悪く人影が少なかったが、交通料金を割引してアクセシビリティを高めたところ、雪体験をしようと外国人が押し寄せている。

日本には、冬になれば雪によって絶景をつくる場所が多い。海抜3000メートルを超える山々が連なる日本アルプスには、積もった雪が5月まで解けず1年の半分が雪国だ。

周辺には良質の温泉も多い。日本の中西部アルプス南側の裾野に位置する奥飛温泉が代表的だ。伝統旅館130カ所余りが集まっている奥飛騨は、岐阜県の中心都市である高山の昔の地名だ。

昔から湧出量が多く最高級の温泉地域として知られる。海抜1000メートルに達するが摂氏50℃ほどの熱い温泉水がこんこんとあふれている。


だが観光客の足はなかなかつかない。天恵の観光資源を持っているがアクセシビリティが落ちるという理由からだ。

しかし最近、山間地の奥飛騨に変化の風が吹いている。最近、外国人観光客がわいわいと騒ぎながらだ。その秘訣は思いのほかアベノミクスの3本目の矢である構造改革プログラムの1つ、観光立国政策にあった。

安倍首相は「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」のトップとして、日本の観光振興策を直接、陣頭指揮している。安倍首相は2013年に観光を未来の公害なき主力産業と狙いをつけた後、2020年までに2000万人の誘致を目標に果敢な規制緩和と海外広報強化を通じて観光客の誘致を拡大してきた。

これに後押しされて日本は昨年、前年よりも47%増加した1974万人を誘致した。当初の予想より5年前倒しで目標値に近づいたという話だ。彼らが日本を旅行しながら使ったお金は3兆4771億円(約36兆ウォン)に達する。これに伴い誘致目標は再び3000万人に拡大した。

外国人観光客の誘致実績で2008年から日本を上回ってきた韓国は昨年1323万人の誘致にとどまりながら7年ぶりに日本に逆転された。奥飛騨でその秘訣を探ってみた。安モノ観光が幅をきかしてソウルだけに滞在する韓国観光に投げかける衝撃と示唆点が大きい。

日本の外国人観光客の誘致は国家的な総力戦だった。円安が一役買ったが、観光客の心をとらえた核心原動力はち密で積極的な誘致戦略だということだ。例えば奥飛騨を中心に世界文化遺産である白川郷と「リトル京都」を抱えている高山の外国人観光客は2012年15万1000人から昨年35万人に急増した。



雪がお金だ…観光商品開発に成功した日本の辺境地の村(2)

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