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韓経:中国テレビ企業が明らかにした「韓国追撃」2つの戦略

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
米ラスベガスで開幕した世界最大の家電見本市「CES2017」のプレスカンファレンスの演壇に立った中国の最高経営責任者(CEO)に洗練された姿は見られなかった。テレビ企業TCLの李東生CEOは紙を一枚ずつめくりながら読み、ハイセンスの劉洪新CEOは中国語で話し、英語の翻訳を画面に出した。韓国や日本など非英語圏国の経営者が画面を見ながら英語で発表する慣行とは違った。

しかし公開された戦略は目を引いた。それぞれの強みを十分に発揮し、どのように韓国などの先進企業との差を埋めていくか苦心の跡が見られた。

米国テレビ市場4位のTCLは2020年にLGエレクトロニクスを抜くという目標を明らかにした。戦略は韓国企業が先進企業を追い上げる時に使った方法を踏襲することだ。子会社のチャイナスター(CSOT)が昨年から第11世代LCD(液晶表示装置)パネル工場の建設に入ったTCLは、パネルからテレビ製品まで垂直系列化されている3社のうちの一つだ。残りの2社はLGエレクトロニクスとサムスン電子。米国ではハリウッド俳優の行事を後援し、プロバスケットチームの専用球場に共同出資するなど、積極的な文化マーケティングを行っている。1990年代にスポーツマーケティングに投資したサムスン電子を連想させる。TCLはサムスン電子より薄い量子ドットテレビを商用化し、市場シェアを増やす計画だ。


同じテレビ企業だが、ハイセンスはTCLと全く違う道を進んでいる。バックライトの代わりにレーザーを活用する「レーザーキャスター(laser caster)LCDテレビ」を開発し、市場を開拓している。画面を大きくしても生産コストは低く、60インチ以上のテレビを基準に韓国企業の60%水準で製作できる。独自の道を進みながらも中国テレビ市場で1位、世界市場で4位になった秘訣といえる。OLED(有機発光ダイオード)とQLED(量子ドット発光ダイオード)が激しく対立する次世代テレビ市場でもULEDという独自開発パネルで勝負する予定だ。ハイセンス米国法人のジェリー・リュ社長は「ブラインドテストでハイセンスの製品はサムスン電子のテレビと大きな差がないという反応を受けた」とし「量子ドットフィルムなど特殊フィルム4枚を付けるULEDもOLEDなどの画質を上回る」と話した。

英エコノミスト上海支局長は「国内企業との激しい競争で生き残った中国企業は経営大学院でも学べない独自の経営戦略を作っている」とし「1917年に上海復旦大に中国初の経営学講座が開設されて100年となるが、いくつか意味ある動きが見られる」と分析した。



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