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<ノーベル賞の話>韓国のノーベル賞への近道

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
このコラムを書きながら最も多く受けた質問は「どうすれば韓国からもノーベル賞受賞者が出てくるのか」だった。尋ねてくる人は科学技術政策を立案する公務員、政府予算を管理する機関の役職員、記者、大学教授、高校教師、学生などと幅広い。今までの国内研究者の業績を見ると、数年以内にノーベル賞受賞者を期待するのは難しい。しかし10年という目標を持って挑戦すれば不可能なことではない。

費用に対して最も効率的にノーベル賞受賞者を輩出できる方法は、40歳以下のジュニア科学人に投資することだ。多くのノーベル賞の業績がこの年齢層から出ているからだ。大学でいえばポスドク(ポストドクター)と呼ばれる博士研究員、契約職であれ正規職であれ助教授の位置にいる人たちだ。すでに業績が多いシニアは自分がしてきた研究の慣性で遠心力を離脱する考えはない。経済的な観点で見ても、一人のシニアに年間30億ウォン(約3億円)を与えるよりも、向こう見ずに挑戦できる10人の若者に3億ウォンずつ支援する方がはるかに効率的だ。年間300億ウォンの財源を用意して5年間に100人を支援した後、再評価して60人に圧縮し、年間5億ウォンずつ与えれば、ノーベル賞受賞の確率ははるかに高まるだろう。

良い研究者を選定するには、まずノーベル賞がどんな成果に与えられるかを知らなければいけない。ノーベル科学賞分野は物理、化学、生理医学だが、受賞業績は次の4つのうち一つに該当する。▼ある現象に対して好奇心を持って科学的に探求し、新しい発見があった場合▼従来の学説とはかけ離れた仮説を立ててこれを証明した場合▼産業地図を変える実用化の成果▼人類の保健に影響を及ぼした研究結果--だ。すべての業績の共通点は、従来の知識に情報を少し加える増分型の寄与ではなく、パラダイムを変えるほどの破壊力があったという点だ。10月を迎えれば取り上げられるノーベル賞受賞が可能な韓国人の名前を見るたびに首をかしげてしまう理由は、この人たちがこうした範疇に入らないからだ。


上で述べた300億ウォンは韓国のR&D予算19兆ウォンの0.2%にもならない。化学と生理医学分野で十数人の受賞者を輩出した英国の分子生物学研究所(LMB)の年間予算は1000億ウォンほどだ。すなわち韓国は資金がないのではなく資金を適切に使えずノーベル賞を受賞できないのだ。今からでも遅くはない。創意的かつ無謀に挑戦できる20-30代の若者を支援するものの、より賢明に運営してみよう。次回はその方法に触れたい。

金善栄(キム・ソンヨン)ソウル大学生命科学部教授



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