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日米首脳、真珠湾空襲で沈没した戦艦アリゾナへ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
安倍首相が26日午前(現地時間)、米ハワイに到着し、1941年に旧日本軍が奇襲攻撃した真珠湾を訪問するなど追悼日程に入った。安倍首相はこの日、専用機で真珠湾のヒカム合同基地に到着した後、米国立太平洋記念墓地を参拝した。ここには第2次世界大戦と韓国戦争(朝鮮戦争)、ベトナム戦争の戦死者5万人以上が埋葬されている。日本現職首相の訪問は吉田茂氏、鳩山一郎氏、岸信介氏に続いて4人目となる。安倍首相は2001年にハワイ沖で米原子力潜水艦と衝突して沈没した愛媛県立宇和島水産高の実習船「えひめ丸」の犠牲者慰霊碑も訪問して献花した。

安倍首相は27日、オバマ米大統領とともに真珠湾奇襲当時に沈没した米戦艦「アリゾナ」上にあるアリゾナ記念館を訪れ、犠牲者を追悼して所感を表明する予定だ。日本首相の同記念館訪問は初めてとなる。訪問の直前にはオバマ大統領と最後の首脳会談もする。記念館は真珠湾空襲当時にフランクリン・ルーズベルト大統領が「屈辱の日」と規定したことを記憶しようと62年に開館した。

安倍首相は所感表明で真珠湾攻撃に対する反省や謝罪はしないと、日本メディアは伝えた。安倍首相は4月の米上下院合同総会で第2次世界大戦について「痛切な反省」を、真珠湾攻撃については「深い悔悟」の念を表した。朝日新聞は24日、安倍首相が周囲の人に「オバマ大統領も広島で謝罪をしなかった。こちらも謝罪をしなくてもよい。これは謝罪外交でなく戦略的外交」と話したと伝えた。安倍首相はその代わり第2次世界大戦後に日本が歩んできた道を振り返りながら「不戦の決意」を明らかにする方針だ。また、戦後に米国の主導で日本が国際社会に復帰した経緯を説明しながら「和解の力」を訴える。「真珠湾を忘れるな(Remember Pearl Harbour)」という米国内の雰囲気を反転させようという考えだ。日米関係については昨年と同じように「希望の同盟」に言及し、同盟の強化を強調するという。


安倍首相は26日、ハワイに向けて出発する前、「戦争の惨禍は二度と繰り返してはならない。この未来への思い、誓いを、そして和解の価値を、オバマ大統領とともに世界に発信したい」と述べた。これは安倍首相が5月のオバマ大統領の広島訪問に続く自身の真珠湾訪問を日米間の歴史和解と見なし、日本が敗戦の頸木から脱する「戦後総決算」をするという意味と解釈される。マイケル・グリーン米戦略国際問題研究所(CSIS))副所長は寄稿で「安倍首相の真珠湾訪問は歴史的で象徴的」とし「日米同盟が共通の脅威と利益、価値観に対する意見の一致を基礎に新しい段階に入ったという点を見せる」と強調した。

安倍首相の真珠湾訪問をめぐりUSAトゥデイなど米メディアはトランプ米次期大統領の5月のツイートを一斉に紹介した。トランプ氏はオバマ大統領の広島訪問当時、「オバマ大統領は訪日中、真珠湾奇襲攻撃を話すのか。数千人の米国人が命を失った」と間接的に批判した。日本の真珠湾空襲による米国人の犠牲も議論されるべきだという趣旨だった。トランプ氏は昨年、日本の真珠湾攻撃日の12月7日にもサウスカロライナ州チャールストンを訪問して展示中の空母「ヨークタウン」上で遊説し、「卑怯な奇襲攻撃で将兵2303人が死亡し、1178人が負傷した」と米国の被害を再確認した。今年も同じだった。

それだけに安倍首相の真珠湾訪問はトランプ氏も念頭に置いているという解釈が多い。日本の真珠湾攻撃被害に言及するのは、防衛費分担金引き上げ、日米貿易赤字解消などを掲げたトランプ氏に向けられた側面があるということだ。安倍首相が今回の訪問で日米同盟の強化と日本の防衛役割を強調しようとするのは、アジア・太平洋地域で米国の国防予算負担を減らし、中国を牽制しようとする日本を浮き彫りにするという狙いもあるとみられる。



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