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潘基文氏「私の心は国連と共に」お別れ演説に起立拍手

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

潘基文国連事務総長(写真=中央日報DB)

「私の心はここ、国連と共にあるでしょう」

潘基文(パン・ギムン)国連事務総長が国連での最後の日程に入った。10年間事務総長を務めた潘事務総長の任期は今月31日までだ。

潘事務総長は12日(現地時間)午前、米国ニューヨークの国連本部で開かれた国連総会でお別れ演説を行い、国連とのお別れを公式に知らせた。


潘事務総長は「10年間、国連事務総長として働いたことは、大きな光栄だった」とし、任期中に地域紛争、難民事態など難題を解決するために力を集めた加盟国に謝意を伝えた。

また、「持続可能な開発目標(SDGs)とパリ協定は、より安全かつ平和な世界への道を開いた」とし、自身の二大業績の意義を再確認した。

潘事務総長は「私の祖国である韓国と韓国人、韓国政府に心からの感謝の意を述べたい」とし、「10年間、韓国から得た全面的な支持が世界の平和と開発、人権のために取り組む上で大きな力になった」と話した。

潘事務総長の演説が終わると、世界193カ国の代表は起立拍手を送った。

これに先立ち、世界5地域の代表が相次ぎ演壇に上がって平和・開発・人権分野で潘事務総長が成し遂げた功績をたたえた。来年1月1日、第9代事務総長として就任するアントニオ・グテレス次期事務総長はこの席で就任宣誓を行った。

国連では、退任する潘事務総長のための行事が予定されている。14日には安全保障理事会主催の特別会議に次ぎ、ニューヨーク・フィルハーモニックが潘事務総長のための公演を開く。潘事務総長は19~20日に国連本部の職員らと挨拶を交わし、公式的には公館で31日まで留まる予定だ。

もっとも注目されるのは潘事務総長が大統領選の出馬に関連した立場を表明するかどうかだ。国連出入記者団との記者会見(16日)、韓国特派員との記者会見(20~23日)ではこれに関する質問が集中的に行われるものとみられる。

潘事務総長の公式立場は「来年1月帰国後決定」だ。彼は最近、声明でも「来年1月中旬に帰国した後、韓国の国民としてどのように韓国社会に貢献することが最善なのか、意見を聴取して考慮する」と従来の立場を繰り返した。

ただ、潘事務総長がどのような形であれ、政治的歩みを始めると予測できるようなポイントはいくつかある。まず、帰国後、国民向け報告会を計画している。自身の国連事務総長10年間の成果を国民に知らせるという名分で行われる。事実上、政治活動としてみることができる。潘事務総長が最近、海外メディアとの相次いだお別れインタビューで大統領選への出馬の可能性を一度も否定していない点も注目されている。

韓国国内で潘氏の新党創党説まで提起されている状況に対しても「誰も私の代わりに発言や行動をすることはない」と一線を画したが、実際大統領選への参加の可能性を一蹴したことはない。



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