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中国牽制で日米同盟強化、オバマ-安倍の蜜月「画竜点睛」(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
今月26~27日、バラク・オバマ米大統領(55)の故郷ハワイで第2次世界大戦以降の国際秩序の質的変化を象徴するイベントが行われる。軍国主義に進んだ日本が1941年12月7日にハワイ真珠湾(Pearl Harbor)の米太平洋艦隊を奇襲攻撃してから75年ぶりに安倍晋三首相(62)が歴史の現場を訪れる行事だ。戦後の日本首相が真珠湾を訪問するのは初めてだ。安倍首相はオバマ大統領のエスコートを受けて沈没駆逐艦USSアリゾナの上に作られた記念館を訪問して献花・黙祷を捧げる予定だ。

第2次大戦勃発後も孤立主義を守って中立に徹していた米国は、日本の真珠湾空襲直後に「屈辱の日」(フランクリン・ルーズベルト大統領)を宣言して日本に宣戦布告した。3年半後、米国は日本の広島と長崎に原子爆弾を投下して日本の降参を引き出した。2発の原子爆弾で21万人の民間人が死亡した。その後、国際秩序は米国が主導する世の中でドラマチックに変化した。オバマ氏の任期があと残すところ1カ月を切った時点、として安倍氏が不確実性にあふれるトランプ時代の対米外交を再構築する時点で行われる真珠湾外交イベントを世界は注目している。

◆昭恵夫人がまず真珠湾を訪問して世論を確認


戦後、冷戦を経て戦略的利益と民主主義の価値を共有する同盟として発展してきた日米両国関係で、「広島」と「真珠湾」はアンタッチャブルかつどこかしこりの残る歴史の象徴だった。その「しこり」をオバマ氏と安倍氏が取り除こうとしている。オバマ氏はことし5月27日、原爆被害の象徴である広島平和記念公園を現職米国大統領として初めて訪問した。主要7カ国(G7)首脳会議の出席を契機にした。オバマ氏は安倍氏と一緒に献花した後、「71年前、空から死が舞い降り世界は変わった。(原爆によって)人類が自らを破滅に導く手段を手にしたことがはっきりと示された」とそのスピーチで述べた。オバマ氏はそう述べた後、民間人の原爆被害者を抱擁した。その後、8月22日には安倍氏の夫人・昭恵さんは「個人的な資格」でアリゾナ記念館を訪れ、この様子をソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に掲載した。昭恵夫人を通じて「テスト訪問」をした安倍氏は、先月中旬ペルー・リマで開かれたアジア太平洋経済協力(APEC)の首脳会議でオバマ氏と会い、真珠湾首脳会談の件について最終合意した。

オバマ氏が原爆投下に対する「謝罪」はせずに犠牲者を慰めたように、安倍氏も真珠湾訪問時には戦争挑発に対する謝罪を行わないものと見られる。犠牲者の慰霊と戦争惨禍を繰り返さないという未来の決意に焦点を合わせたメッセージを送る予定だ。ホワイトハウスは「過去の敵を最も近い同盟にした和解の力を全世界に示す」とし、岸田文雄外相は「アジア太平洋地域、さらに国際社会の平和と安定に日米同盟が大きな役割を果たすことを知らせる絶好の機会」と今回の訪問を意味づけした。(中央SUNDAY第509号)



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