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【中央時評】崔順実事態、絶望そして希望(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
朴槿恵(パク・クネ)大統領は、国会がその日程や手続きを決め次第退くと述べた。一瞬、下野の要求を受け入れたようにも見えるが、時間稼ぎをしようとの下心が見え隠れしているのも事実だ。その程度の処方で国民の怒りは鎮まるだろうか。

朴大統領と崔順実(チェ・スンシル)が共犯関係なのかどうか、また朴大統領が憲法や法律を違反したのかどうかはもちろん重要だ。だが、多くの国民を憤らせたのは、実は関連者の品格そのものだ。私たちはこれまで、任期末になるたびに歴代大統領の見苦しい姿を目にしてきたが、今のように水準が低級なものは見たことがない。

検察が捜査結果を発表する前までは、人々は今回のことを崔順実の壟断として理解していた。崔順実に振り回されていた大統領を残念に思う国民も多かった。しかし、捜査結果は朴大統領と崔順実が共犯であり、関連者一党が全く同じ水準のグルであることを一つ残らず暴いた。


検察が捜査結果を発表した後に青瓦台(チョンワデ、大統領府)が見せた態度は青瓦台の水準を露呈することになった。大統領弁護人は検察が大統領を共犯として記載したものについて一つも認めることはできないと主張し、「検察の発表は証拠を厳密に確かめることすらせず、想像と推測を繰り返した後に“幻想の家を建てた”ものだ」と一蹴した。青瓦台報道官も同じ論評を出した。大統領は検察の事情聴取に誠実に応じるという約束を破った。その方針は依然として変わりない。一言で言えば崔順実水準だ。

与党や野党の指導部が見せた対応の水準も同じく痛々しい。どこに向かってよいか分からず右往左往している様子は事態が急変を繰り返していたため仕方なかったとしても、その談論の水準はいつも国民の耳を汚す。与党代表自ら過去に述べてもいるが、彼のみならず野党代表までもが「根無し草」のように思える。第2野党の代表が第1野党の代表を指して「予測不可能な人だ」と言ったそうだが、政界全体が観衆の前では物事を「予想不可能に」進めているも同然だ。権力欲は強いが時代的な課題が何であるかも分からず、疎通する術も妥協する術も知らない。赤裸々に現れた上層部の水準そのものが私たちを絶望させる。



【中央時評】崔順実事態、絶望뮂して希望(2)

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