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<Mr.ミリタリー>8回中7回失敗…「北ムスダンはすべて廃棄する状況」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮の弾道ミサイル開発が危機を迎えている。北朝鮮が今年に入って中距離弾道ミサイル「ムスダン」(射程距離3000-4000キロ)を8回発射したが、6回目だけ成功した。7、8回目の発射は失敗だった。8回目は飛ばずに爆発し、移動発射台も損傷した。

北朝鮮がムスダンを発射する過程も非正常的だ。米南カリフォルニア大の弾道ミサイル専門家、ジョン・シーリング教授によると、ミサイル発射に失敗すれば、原因を分析した後、次の発射まで数カ月かかるという。それでも北朝鮮は10月16日に7回目の発射に失敗し、その5日後に8回目の発射をした。1-5回目の発射も4月15-6月22日の2カ月間にすべて失敗した。北朝鮮はムスダン発射に没頭しているが、惨憺たる結果だ。

◆ムスダンに成功してこそICBMも開発


北朝鮮がムスダン完成にこだわる理由は、ムスダンの成功が大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発の必須過程であるからだ。ムスダンのロケットエンジン(R-27エンジン)は北朝鮮が開発中のKN-08の核心部品。KN-08(射程距離6000-1万2000キロ)は3段型ロケットエンジンを備えたICBM級弾道ミサイルで、北朝鮮から米本土まで飛行する。北朝鮮が2012年4月の軍事パレードで初めて公開したKN-08の1段目ロケットはR-27エンジン(またはスカッドミサイルのエンジン)をいくつかを束ねて使用し、2段目と3段目のロケットにもR-27エンジンを1つずつ使う。北朝鮮の悩みは、米本土を射程圏とするICBMを開発してこそ米国と交渉する余地が生じるという点にある。

このため北朝鮮はムスダンのエンジン開発に死力を尽くしていると把握される。情報当局は、北朝鮮のムスダンが先月発射中に爆発した原因をR-27エンジンでの燃料漏れとみている。燃料が燃料タンクからエンジンの噴射装置に伝えられる過程で漏れて爆発につながったということだ。燃料導管自体に隙間が生じたり、燃料導管と燃料タンクをつなぐゴムパッキングに問題が発生したとみている。チョ・ジンス漢陽大教授(航空工学科)は「ミサイルの燃料がエンジンに供給される過程で、低い温度のためパッキングが縮み、隙間が生じた可能性がある」と分析した。1986年1月に米宇宙船チャレンジャー号が発射後に爆発したのも、低い温度のため燃料導管のゴムパッキングが凍り、そこに生じた隙間から水素が漏れたためだった。

特に北朝鮮は米国の偵察衛星を避けて発射しようとして問題が発生したとみられる。ムスダンやKN-08のような中・長距離ミサイルは燃料注入だけで1時間ほどかかる。しかも室外発射現場で燃料を注入する場合は燃料タンクを積んだトラックが2-4台ほど必要だが、発射準備の過程で偵察衛星で確認される。北朝鮮がこうした点を意識してミサイルにあらかじめ燃料を注入した後に移動する中、弱い燃料系統に損傷が生じた可能性もあるということだ。



<Mr.ミリタリー>8回中7回失敗…「北ムスダンはすべて廃棄する状況」(2)

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