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韓経:韓国、OECD加盟20年…遠い先進国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「先進国クラブ」という経済協力開発機構(OECD)に加盟してから20年間、韓国の経済規模は2倍、輸出額は6倍に増えた。国家格付けは歴代最高だ。しかし韓国人はまだ先進国民として暮らしたことがない。外形だけが拡大した「半分の先進国」というのが韓国の現状だ。

1996年10月25日に29番目のOECD加盟国として協定に署名した当時は先進国入りしたという自負心が強かった。通貨危機(1997年)やグローバル金融危機(2008年)など試練の中でも経済外形の拡大には成功した。昨年、国内総生産(GDP)は世界9位、輸出は世界6位となった。

しかし中身は違う。1人あたりの国民所得は10年連続で2万ドル台にとどまっている。生活の質は最下位圏だ。自殺率と高齢者貧困率はOECDで最も高く、長時間勤労や低い労働生産性は変わらない。


韓国のOECD加盟は順調に進んだわけではなかった。1990年代半ば、OECD加盟をめぐり当時の財務部と経済企画院は絶えず対立した。対外開放効果をめぐり自尊心の争いにまで飛び火した。これを見兼ねた金泳三(キム・ヨンサム)元大統領は1994年12月、両部処を統合した。その後、OECD加盟は一瀉千里に進んだ。

◆外形は急速に成長したが

OECD加盟から1年後に通貨危機を迎えてしばらくふらついたが、韓国経済は外形を急速に拡大した。国内総生産(GDP)は1996年の6585億ドルから昨年は1兆7487億ドルに増え、2011年には貿易1兆ドルを達成した。輸出規模も加盟当時は1205億5200万ドルで世界15位にすぎなかったが、2004年には2000億ドルを突破し、2010年には4000億ドル、2011年には5000億ドルを超えた。2014年には6961億5500万ドルで世界6位になった。輸入規模も20年間で3倍に増えた。

企業も突っ走ってきた。サムスン電子、SK、現代自動車はグローバル100大企業(フォーチュン選定)に入っている。20年前は韓国企業が一つもなかった。ムーディーズ、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)はそれぞれ昨年12月と今年8月に韓国の格付けを日本よりも高めた。国家の地位も上がった。2010年に主要20カ国・地域(G20)首脳会議の議長国を引き受けたのに続き、2012年にはグリーン気候基金(GCF)事務局を仁川(インチョン)に誘致した。



韓経:韓国、OECD加盟20年…遠い先進国(2)

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