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【社説】韓国の失墜、新産業が出てこられないこの現実

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国の「経済追撃速度」が、世界最高の先進国である米国からも押されたという報道は衝撃的だ。「すばやい追撃者(fast follower)」の中で代表ランナーに選ばれていた韓国の成長動力が消えつつあるという警告だ。経済追撃速度は、一国家の1人あたりのGDP増加率と世界経済に占めるGDP割合増加率などの指標を世界100カ国を対象に比較・分析した指数だ。韓国が2014年の21位から2015年は26位に押し出される間に米国は43位から20位へと23ランクも跳ね上がった。それぞれ7・8位だった中国とインドは2・5位に躍進した。韓国が競争国はもちろん先進国にも押されて世界経済の落伍者になっている姿だ。

韓国の成長が止まっているという事実が明白になっている。新しい産業が出てこなくなっている。サムスン電子・現代(ヒョンデ)自動車のほかに新しい事業でうまくいっている企業を探し難い。その一方で、一時は世界1位を誇っていた造船などは大々的な構造調整を目前に置くほどに失墜している。この上に公共・労働・金融・教育など政府が主導するいわゆる4大改革は進展がない。労働改革は、労使政の体制が維持されるだのされないだのと暇な時間だけを過ごしている。柔軟な雇用は話にも出てこない。企業が生まれ、雇用が生まれるというのは遠い話だ。

それだけではない。反企業感情に立った同伴成長など政府の規制はますます増えて、大企業さえ新しい産業に進出することが難しくなっている。こうなっては世界的に熱い関心事であるドローン・電気自動車・産業用IoT(モノのインターネット)・バーチャルリアリティなどは米国・日本・ドイツなどの先進国にみな奪われている。その上、規制の宝刀は青年たちのベンチャー創業の意志もそいでしまっている。韓国経済新聞の報道によれば、ソウル大学の学生たちが創業して1年後に累積取引額300億ウォンを突破した中古車競売企業「ヘイディーラー」は、後になって出てきた自動車管理法のために営業を暫定中断している状態だ。オンラインの競売企業も一定規模の駐車場などを備えるよう規定した法のためだった。行政規制を呪ってみるものの政府からは何の音沙汰もない。

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