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10年連続で就職率90%…日本の「小さな大学」に学ぼう=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓国内の大学が創意融合型の人材育成を目標に多様なプログラムを運営中だ。専攻分野の知識はもちろん人文学や科学技術に対する理解を持つ融合型の人材育成に注力している。写真は「ダヴィンチ型創意人材」の育成を目標にしている中央(チュンアン)大学建築学部の実習場面。(写真=中央大)

日本の石川県にある金沢工業大学は1965年に開校した4年制の私立大だ。工学部など14の専攻に在学生7000人余りの小さな大学だ。しかしこの大学は過去10年間にわたり90%を超える就職率で日本の750大学の中でも最上位圏だ。朝日新聞の大学評価ランキングでは数年連続で教育分野1位だ。だが、この学校の新入生の成績偏差値は上位30%前後でそれほど高くない。それにもかかわらず金沢工業大学が日本最高の「うまく教えている大学」になることができた秘訣は何か。

◆最高の大学に成長した秘訣は融合・統合教育への革新=金沢工大の教育の核心は「融合」と「統合」にある。1990年代中盤まで金沢工大は無名の大学だった。石川県の12大学と争って学生数の減少危機が迫っていた。当時、金沢工大は総長と教授がチームを組んでスタンフォード大学・カリフォルニア工科大学・MIT(マサチューセッツ工科大学)など世界最高の大学を訪ねてベンチマーキングを始めた。200回余り会議を開いて金沢工大が選択した道は「革新」だった。

その1つ目は融合だ。金沢工大はたとえ工業大学でも文学や社会、哲学などの人文学を強化し始めた。「技術だけを教えていたら創造力が死んでしまう」というのが理由だった。工大生にギリシャ古典を勉強させ、詩や小説などの文学書籍を読ませた。特にターンテーブルにLP盤をのせて音楽を聞けるようにした中央図書館の休憩室は、心の潤いがなくなりやすい学生たちには人気があった。また生きている教育のために教授の半分を企業出身で構成もした。先んじる市場のトレンドを教育に直接反映して理論と実務を同時に実らせた。その結果、金沢は10年余で日本最高の就職率を誇る大学になった。


◆韓国の大学も危機に直面…変化と革新に出て=1990年代の日本のように韓国も多くの大学が危機を体験している。2018年には大学の入学定員が高校卒業者数を上回る。政府の強力な構造改革によって大学は大きな試練に直面した。しかし金沢工大のように危機を革新と挑戦で対抗した大学は、かえって光る。変化を拒否した「象牙の塔」を打破し、研究と教育の両面で多様な革新を試みる学校だ。

◆人文・工学の融合教育をする東国(トングク)大学=革新の始まりは専攻と系列を行き来する融合と統合だ。東国大は今年から人文・社会系列など工科大学ではない学生たちにもソフトウェア教育を義務化した。反対に工科大の学生たちには人文的な素養を育てる「ダヴィンチ」プログラムを運営中だ。2014年からは既存の教養教育院を拡大して文理科共通で人文、社会、自然、技術のあらゆる分野に該当する教養知識を育てるダーマ・カレッジ(Dharma College)を運営している。代表プログラムである世界名作セミナーは古典100冊の読解を通じて統合的な思考能力を培う。



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