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【コラム】中国の歴史的悲願(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
中国は手荒だ。中国外交は傲慢だ。その実状はTHAAD(高高度防衛ミサイル)の葛藤から現れた。在韓米軍のTHAADは防御用武器体系だ。だが、中国のTHAAD批判は威圧的だった。その場面は今では逆説的に作動している。我々には韓中関係を振り返る契機になった。習近平時代の中国に改めて目を向けることになった。

習近平主席は「中国という獅子は目覚めた(睡醒的獅子)」と言った。19世紀初め、ナポレオンは警告した。「眠れる獅子を起こすな。目覚めれば世界が揺れる」。ナポレオンは中国の潜在力を看破していた。その時、中国は足の爪を剥がされた獅子だった。

習近平の発言した時点は2014年3月だ。その後、中国の対外政策の姿勢が変わった。「韜光養晦(闇の中で静かに実力を育てる)」式の節制と物腰の柔らかさは消えた。獅子の本能は覇権だ。国際政治は密林の中の闘争だ。獅子は現状打破に乗り出した。対象は南シナ海と北東アジアの秩序だ。ことし7月、ハーグ仲裁裁判所は中国の勢いにブレーキをかけた。南シナ海での中国の領有権を認めなかった。だが、中国はその判定を黙殺した。


習近平の野望は「中国の夢」だ。その夢は歴史的だ。韓半島(朝鮮半島)で朝貢と事大の期間は長かった。そのような中国が19世紀末、韓半島から追い出された。日清戦争の敗北のためだった。「中国の夢」は日清戦争以前に享受していた地位の回復だ。韓半島で独占的な影響力の復元だ。その目標は新中国の建設者・毛沢東の悲願だ。蒋介石の念願でもある。蒋介石は毛に敗北した。

宿願の達成条件は明快だ。韓半島で米国の弱化だ。このため韓米同盟はもつれていなければならない。半面、北朝鮮の存在は中国に魅力的だ。北朝鮮に対する中国の影響力は決定的だ。中国の石油・食糧支援がなければ北朝鮮には致命的だ。だが、中国の後援は絶たれることはない。

北朝鮮は中国にとっても頭痛の種だ。だが、北朝鮮は中国の夢の成就に向けた地政学的橋頭堡だ。中国はその価値を捨て置くことはできない。北朝鮮の核兵器は米軍の戦力を分散させる。北朝鮮の5回目の核実験に対する国連の制裁は続いている。中国は最後の段階でためらう。中国の遼寧鴻祥グループは北朝鮮の核開発支援という疑惑を受けている。米国は金融制裁に出た。中国は米国の直接的な企業圧迫に反対している。



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