ブラジルの若者たちが、現地の人気おやつとして定着した韓国のメローナアイスバーを食べている。(写真=中央フォト)
リオ五輪に対して心配している方々が多いのはよく知っている。これまで「リオは治安が不安定で五輪開催地にはふさわしくない」という言葉を何回も聞いた。ジカウイルスが怖くて世界的なゴルフ選手が五輪出場を諦めたとのニュースも見た。言いたいことは多いが簡単に一言で整理したい。旅行者のための規則をしっかりと守ってさえいればトラブルは最小限に抑えられる。多くの事故は「してはいけないこと」をそれでもやってみようとする無謀さが原因だ。
私の故郷、美しい港町リオのことをきちんと韓国の人々に伝えられる機会はそう多くなかった。折しも特派員Jメンバーに参加してほしいという中央日報の提案を受けてその場で「OK」を叫んだ。
ブラジルの人々にとって韓国は「なりたい国」だ。多くのブラジルの人にとって韓国製品は「名品」というイメージだ。電子製品やK-POPの人気が熱い。ブラジルでは特に「BTS(防弾少年団)」というK-POPグループの人気は想像を絶している。ことし6月、世界各国のBTSファンが参加したソーシャルメディアイベントでブラジルファンが1位に入って話題になった。韓国料理も人気が高い。
代表的なヒット商品はアイスバー「メローナ」だ。いつからかブラジルで「国民的おやつ」として定着した。集落ごとにメローナを販売するため、他のアイスクリームとは違って専用冷凍庫が別途置いてあるほど人気が高い。韓国では価格が1000ウォン(約92円)前後だがブラジルでは2500ウォン程度と高いほうだ。それでも年間を通じて飛ぶように売れている。
オリンピックの間、リオの訪問を計画している中央日報 読者におすすめしたいホットプレイスはイパネマビーチだ。外国人にはコパカバーナビーチが有名だが、現地の人々はイパネマビーチを第一に挙げる。イパネマの美しい海を見ると他の海が物足りなく感じることもある。
ブラジルに行くならば国民的カクテル「カイピリーニャ」を手に、道を行き来する人々に挨拶してみよう。十中八九、明るく笑って親切に応対してくれるだろう。年中パーティーが絶えないラパストリートでは『江南(カンナム)スタイル』を叫んでビールの杯を手渡してくれる現地青年に出会うかもしれない。ブラジルにはお客さんを丁重にもてなす文化があり、外国人に特に親切だ。
五輪期間、リオの本当の姿をお伝えするために最善を尽くすつもりだ。中央日報が読者の皆様のために準備した食卓の上にスプーンだけをおきたくない。その前に足で取材しておいしいメニューを発掘する「リオのシェフ」になることをお約束したい。
カルロス・ゴリト<リオにて>
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