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「日本人観光客が来なくて…完全に終わったようだ」…韓国南大門商人の声(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ユ・シンジャ社長が、「良かった時代」に日本人の得意客と一緒に撮った写真について説明し、初めて笑顔を浮かべた

中央日報が現場の生の声を取りあげた「現場の中へ」を連載する。イシューの現場にいる当事者の立場をそのまま反映し、韓国社会の多様な声を伝えるという趣旨だ。初回の登場人物は、円安などによる日本人観光客減少のために40年間営んでいた商売をたたむ危機に瀕している南大門(ナンデムン)の最古参「ソウル商会」のユ・シンジャ社長(59)。自分の子供と同じぐらいの記者に、率直な語り口で打ち明けた心境を、ユ社長の声そのままで紙面に載せた。

◆南大門石場で雑貨店を40年間営むユ・シンジャさん

私はこの場所で40年商いをしていた。外国人を相手にする雑貨店としては「南大門市場第1号」だ。父の水産物店を幼いころから手伝って1990年代中盤に業種を変えた。海苔も売り、紅参も売り、松茸も売って…。長くなったからだろうか、有名にもなって。


日本のお客さんが、私たちの店の写真と地図のプリントを手に持って訪ねてきた。崇礼門(スンネムン、南大門)側から南大門市場に入ってくる入口側にあったから、すごく場所も良かった。その代わりに賃貸料も高い。

ところが最近2年間はずっと赤字だ。南大門は実際、言葉だけが“市場”で、外国人顧客が中心になって長いからだ。私たちには日本のお客さんが大部分なのに急に足が途絶えた。来月初めはゴールデンウイークじゃないかって。来ない、来ないんだよ。昨年も来なかった。今年は修学旅行の生徒たちがちょっと来るぐらいだろうか。旅行会社から5、6人ずつ団体で来る時もあったが物を買わないし。円安で日本の景気も悪いからだろう。その上、実のところソウル駅にある大型マートへ観光客が相当移ってしまった。以前は海苔1つ買うにも私たちの店に来たのに。今じゃ「紅参エキス」もマートで1+1(1つ買うと1つおまけ)イベントをしているじゃないか。

だから商売としてやっていけない。日本人が抜けたのを中国の人が満たすというが、南大門は違う。中国人が好きだという紅参に主力品目も変えて、中国語の案内文も付けてみたが、中国の団体観光客が観光バスに乗って行く店は別にあった。それに中国の人々は疑い深い。店に韓国人だけいると入ってこない。実際、それで昨年は朝鮮族の店員を雇ったが半年ほど仕事をしてビザが満期になると2月に中国に帰った。その店員がいないから、中国のお客さんは1人も入ってこないよ。



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