『太陽の末裔』『応答せよ1988』などの韓国ドラマのおかげで、ことしの夏休みシーズンに韓国へ観光に出かける中国人観光客(游客)が普段より倍以上伸びる見込みだという。中国における韓国ドラマの人気はうなぎのぼりだ。韓国ウェブトゥーン(ウェブ漫画)やウェブ小説などデジタルコンテンツも中国企業に高値で売れている。
「中国の視聴者はなぜこんなにも韓国ドラマに熱狂するのか」。周りの韓国人の友人が絶えず中国出身の私に聞いてくる。まず、基本的に中国の国内ドラマだけでは中国の視聴者を満足させることができないという事実がある。中国ではドラマを制作する時、国家新聞出版広電総局(広電総局)の審議を必ず受けなければならない。撮影許可を受けて制作した後、さらに放送許可も受けなければならない。また、中国にはドラマ等級制度がない。このような状況下では、広電総局の審議ハードルが徐々に高くならざるをえない。このため制作会社は審議に比較的通りやすい宮廷権力闘争や抗日戦争を扱ったドラマを好んで選ぶ。若い視聴者はこのような千篇一律的なドラマに背を向け、ネットを通じて韓国ドラマをはじめ外国コンテンツを自分で探すようになる。
昨年、広電総局は「一劇両星」という政策を発表した。ゴールデンタイム(午後7~10時)に1本のドラマを2つの衛星チャネルだけで放映する規制だ。以前は1つのドラマを4つの衛星チャネルで同時に流すことことができた。優れたドラマを最大限放映することができるように後押ししようとの趣旨だったが、かえって中国ドラマ業界に重い負担を強いる結果を招いた。このような脈絡では、優れた韓国ドラマが中国の視聴者には「長く続いた日照りの後に降る恵みの雨」となる。
韓国ドラマは文化的には米国ドラマよりもとっつきやすく、情緒的には乱雑な日本ドラマよりも接近しやすいという長所がある。
中国の視聴者は韓国ドラマのストーリーを話すたびに賞賛を惜しまない。韓国の演技者の躍動感ある演技力も中国の視聴者の心をつかんでいる。「『フルハウス』に登場したソン・ヘギョの役を中国の女優がしようとしても誰もできないだろう」。ある中国プロデューサーが韓国の演技者の演技力を高く評価して述べた言葉だ。中国の政治家も公の場で韓国ドラマを絶賛したことがある。『星から来たあなた』の人気が最高潮だった時、中央政治局常務委員の王岐山・中央紀律検査委員会書記は「韓国ドラマは中国よりも進んでいる」と認め、「韓国ドラマの核心と魂はまさに伝統文化の昇華」とその成功の秘訣を評価したりもした。
ワン・ウェイ/金鍾学(キム・ジョンハク)プロダクション・プロデューサー(中央SUNDAY第488号)
「中国の視聴者はなぜこんなにも韓国ドラマに熱狂するのか」。周りの韓国人の友人が絶えず中国出身の私に聞いてくる。まず、基本的に中国の国内ドラマだけでは中国の視聴者を満足させることができないという事実がある。中国ではドラマを制作する時、国家新聞出版広電総局(広電総局)の審議を必ず受けなければならない。撮影許可を受けて制作した後、さらに放送許可も受けなければならない。また、中国にはドラマ等級制度がない。このような状況下では、広電総局の審議ハードルが徐々に高くならざるをえない。このため制作会社は審議に比較的通りやすい宮廷権力闘争や抗日戦争を扱ったドラマを好んで選ぶ。若い視聴者はこのような千篇一律的なドラマに背を向け、ネットを通じて韓国ドラマをはじめ外国コンテンツを自分で探すようになる。
昨年、広電総局は「一劇両星」という政策を発表した。ゴールデンタイム(午後7~10時)に1本のドラマを2つの衛星チャネルだけで放映する規制だ。以前は1つのドラマを4つの衛星チャネルで同時に流すことことができた。優れたドラマを最大限放映することができるように後押ししようとの趣旨だったが、かえって中国ドラマ業界に重い負担を強いる結果を招いた。このような脈絡では、優れた韓国ドラマが中国の視聴者には「長く続いた日照りの後に降る恵みの雨」となる。
韓国ドラマは文化的には米国ドラマよりもとっつきやすく、情緒的には乱雑な日本ドラマよりも接近しやすいという長所がある。
中国の視聴者は韓国ドラマのストーリーを話すたびに賞賛を惜しまない。韓国の演技者の躍動感ある演技力も中国の視聴者の心をつかんでいる。「『フルハウス』に登場したソン・ヘギョの役を中国の女優がしようとしても誰もできないだろう」。ある中国プロデューサーが韓国の演技者の演技力を高く評価して述べた言葉だ。中国の政治家も公の場で韓国ドラマを絶賛したことがある。『星から来たあなた』の人気が最高潮だった時、中央政治局常務委員の王岐山・中央紀律検査委員会書記は「韓国ドラマは中国よりも進んでいる」と認め、「韓国ドラマの核心と魂はまさに伝統文化の昇華」とその成功の秘訣を評価したりもした。
ワン・ウェイ/金鍾学(キム・ジョンハク)プロダクション・プロデューサー(中央SUNDAY第488号)
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