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韓経:海外で大ヒットの「ポケモンGO」…韓国では発売できない?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
任天堂が6日、米国・豪州・ニュージーランドに発売した拡張現実(AR)ゲーム「ポケモンGO(ゴー)」が現地で大ヒットしている。このゲームのおかげで任天堂の株価が4日間に60%も上昇し、任天堂の復活のきっかけになるという分析が出ている。ARは利用者が目で見る現実世界に仮想イメージを重ねて見せる技術。

このゲームはARコンテンツの新しい可能性を見せたという評価を受けているが、韓国では発売が不透明だ。ゲームで利用者の位置把握のために「グーグルマップ」サービスを使用するが、韓国政府が国家安保に脅かす恐れがあるとして国内地図データをグーグルに提供するのを禁止しているからだ。

グーグルは2010年、韓国政府に地図の搬出を申請したが、拒否された。政府が国家の安保を理由に住所と地域、建物名など詳細な情報が入った精密地図データの国外搬出を禁止しているからだ。


グーグルは先月2日、国土交通部傘下の国土地理情報院に韓国地図データ搬出申請書をまた提出した。グーグルコリアは申請の背景について「外国の観光客が規制のためにグーグルマップを使用できず不便を感じている」とし「グーグルが韓国企業と提携して開発中の自動運転車が無用になる可能性もあるため」と説明した。また「海外のサービスを通じて韓国の衛星地図が公開され、規制の実益がない」という主張も付け加えた。国土地理情報院は未来創造科学部や国防部と協議し、グーグルの申請から60日目となる8月25日までに搬出を許可するかどうかを決定しなければならない。

グーグルとは違って韓国にサーバーを置く国内ポータル企業は「グーグルだけが海外にサーバーを置くようにするのは逆差別」と主張する。国内事業者は関連法に基づき国家安保関連の内容は削除したり隠してサービスをするが、グーグルにだけ恩恵を与える理由はないということだ。

業界の関係者は「グーグルもUberのように韓国の地図サービス事業者と協力すればデータ搬出なく正常に運営できる」とし「国内にサーバーを置けば支払うことになる法人税を避けようという意図ではないだろうか」と指摘した。

グーグル出身者らが創業したナイアンティックラボ(Niantic Labs)が開発したポケモンGOは、グーグルマップをベースに利用者の位置を把握する。ナイアンティックが2013年に発売したAR基盤の諜報ゲーム「イングレス(Ingress)」も地図情報問題のため韓国で楽しむのは難しい。

任天堂はサービスの不安定性を理由に他国での発売を保留したが、日本など主要市場では数カ月以内にサービスを始めると予想される。

政府は地図搬出承認について悩んでいる。姜鎬人(カン・ホイン)国土部長官は11日、国会国土交通委員会全体会議に出席し、「地図搬出について意見が分かれている」とし「国家の安保、東海(トンヘ、日本名・日本海)・独島(ドクト、日本名・竹島)などの地名問題など、いくつかの影響を考慮して慎重に判断する」と述べた。



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