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米国務長官がTHAAD説明を提案、中国外相は拒否(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ケリー米国務長官が高高度ミサイル防衛(THAAD)体系の細部情報を中国に提供すると繰り返し提案したが、中国の王毅外相が「説明を聞く必要もない」として拒否したと、北京外交消息筋が11日明らかにした。

匿名を求めた消息筋は「韓米両国はTHAADは決して中国を狙ったものではないと伝えながら情報を透明に公開すると提案したが、中国は一考の余地もないという姿勢で一貫してきた。王外相が2月、米ワシントンを訪問して対北制裁などを協議する際、ケリー長官がTHAADの細部事項を説明すると述べたが、一言で拒否したのが代表的な事例」と伝えた。

別の消息筋も「先月北京で開かれた米中戦略経済対話でも、米国の情報提供の提案に対し、中国は『そのような話は取り出す必要もない』と言って断ったと聞いている」と話した。この消息筋は「これは中国が韓米の視点とは根本的に違う立場でTHAADを眺めているため」とし「中国はTHAADの作戦半径とレーダー探知範囲が中国大陸を含むかどうかという技術的な観点より、もっと大きい戦略的な視点でTHAAD問題に接近している」と見方を示した。


なぜ中国は説明も拒否するほど頑強な態度で一貫しているか。この消息筋は矛と盾の均衡が崩れるという論理で中国の視点を説明した。まだ中国の力では相応のシステムを備えるのが難しい盾(THAAD)が北東アジアに登場することで中国の矛(戦略ミサイル)が無力化され、これは力の均衡を破って中国に莫大な軍事的・経済的負担を抱かせると判断しているということだ。消息筋は「中国の視点で見ると、レーダーの方向と探知範囲など技術的な問題は重要でなく、米国の説明の提案を受け入れる瞬間、交渉の余地があるように映るため、『説明も必要ない』という反応を見せている」と分析した。

中国では「THAAD配備が北東アジア軍備競争につながる」という見方が広範囲に存在する。中国国防大の戴旭教授は「THAADの配備で韓国戦争(朝鮮戦争)以降半世紀続いた大国間の均衡が崩れ、域内の軍備競争の導火線になるだろう」と述べた。



米国務長官がTHAAD説明を提案、中国外相は拒否(2)

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