排出ガス低減装置を違法操作したと判断して環境部が販売停止命令を下した韓国日産の「キャシュカイ」の販売が再開できるようになった。韓国日産が環境部の処分に反発し先月２３日に提起した行政処分執行停止申し立てが受け入れられた。

環境部が６日に明らかにしたところによると、ソウル行政裁判所は環境部が先月７日にキャシュカイに下した行政処分と関連し、課徴金賦課を除いた販売停止、認証取り消し、リコール命令に対し一時停止の決定を４日付で下した。裁判所は「行政処分時に韓国日産側が回復困難な損害を受けかねない」としたが具体的理由は明らかにしなかったと環境部は説明した。

これに先立ち韓国日産は販売停止などの処分が出された後、先月２３日に金・張法律事務所を訴訟代理人としてソウル行政裁判所に行政処分取り消し訴訟を起こし行政処分執行停止をともに申し立てた。行政処分執行停止は行政処分取り消し訴訟１審判決が確定するまで有効だ。訴訟で裁判所が環境部の手を上げてもその時までは日産がキャシュカイを販売することができる。行政処分取り消し訴訟は弁論が進行されていない状態だ。


環境部は「韓国日産がキャシュカイで排出ガス低減装置を違法操作したという判断には変わりがない。今回の執行停止決定と関連しソウル高等裁判所に抗告する予定」と明らかにした。環境部がキャシュカイに先立ち販売停止などの命令を下したフォルクスワーゲンと関連し販売会社のアウディフォルクスワーゲンコリアは行政処分執行停止を申し立てていない。