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ビール楽しみつつヤジや叫び声…こんなゴルフ場見ましたか=韓国

ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版

ゴルフのプレー中はギャラリーが息を殺すのが一般的だが、マンシングウェアマッチプレーチャンピオンシップが開かれた京畿道龍仁(キョンギド・ヨンイン)88ゴルフ場15番ホールは例外だった。客席で立ち上がり、大声で歓呼する観客ら。(写真=KPGA)

初めて勝利を手にしたイ・サンヨプ(写真左)とこの日のキャディーをつとめた父親イ・ヘジュン氏。(写真=KPGA)

「ファイティング、ムン・キョンジュン!」

12日、韓国プロゴルフ協会(KPGA)ツアーマンシングウェアマッチプレーが行われた京畿道龍仁(キョンギド・ヨンイン)の88ゴルフ場ナラサナンコース15番ホール(パー4)。302ヤードに短くつくられて1オンも可能なホールだ。最終日に会場を訪れたギャラリーは「一気にグリーンにのせろ」と叫び声を上げた。向かい風が吹いて侮れない距離だったが、観衆が大声を出しまくる中で選手たちは安全に持っていくのも難しかった。

ムン・キョンジュン(34、HUSEM)は1オンを狙ってセットアップをしているとギャラリーの1人が「お隣さんに行く(そばのグリーンに上がる)」という意地悪な冗談に笑い出し、ポーズを解かなければならなかった。また別のギャラリーは「マリガン(打ち直し)もあるから大丈夫」と叫んでいた。


主宰側は1番ホールと15番ホールをいわゆる「ギャラリー解放区」にした。ギャラリーはゴルフ場で選手たちがショットをするたびに息を殺さなければならないのが一般的だが、この2ホールでは思う存分大声を出せとしてシートを敷いたのだ。

ゴルフ場ではなく野球場やサッカー場のようにティーグラウンドのそばに観覧席をつくり、コメディアンまで出てきて応援を誘導した。応援を一生懸命にするギャラリーにはビールも出した。「無条件、無条件だ~」として大声で歌を歌う観衆もいた。キム・インホ(23、PING)は「一般の大会では水を打ったように静かなので小さな音にも敏感に反応したが、ここはもとから騒々しいからかえって気が楽だった。おもしろい経験」と話した。

主宰側は毎年米国アリゾナのスコッツデールゴルフ場のスタディアムコースで開かれる米国プロゴルフ協会(PGA)ツアーフェニックスオープンをまねてこのような雰囲気を作った。大会を企画したデサントコリアのチョン・ウヨンスポーツマーケティングチーム長は「ファンたちがとても喜んでいる。15番ホールをこのようにしたおかげか昨年に比べギャラリー数が2倍になった」と話した。

最終日の決勝戦では15番ホールが勝負所になった。14番ホールまで3ホール差で後れて敗色濃厚だったイ・サンヨプ(22、韓国体育大)は15番ホールで描いたフリンジに落ちる素晴らしいティーショットを飛ばして拍手を受けた。一方、決勝戦の相手であるベテランのファン・インチュン(42、福住)はギャラリーの「1オン」の叫び声の中でティーショットミスをした後、2ホールを譲り渡してしまった。

表情が固まったファン・インチュンは次のホールである16番ホールで2メートル距離のバーディーチャンスでも3パットでボギーをたたきながら再び1ホールを譲った。ファン・インチュンは引き続き17番ホールと18番ホールでもミスを犯して逆転負けした。一方、参加者の中で最年少であるイ・サンヨプは14番ホールから5ホールを勝ち続けた末に1ホール差で逆転優勝した。イ・サンヨプは優勝賞金1億6000万ウォン、ファン・インチュンは8000万ウォンを受けとった。プロ2年目のイ・サンヨプは64強戦で今年の賞金、対象ポイント1位のチェ・ジンホを負かす波乱を起こして初優勝した。



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