検察はロッテグループに対する捜査で辛格浩(シン・ギョクホ、重光武雄)総括会長(94)と辛東彬(シン・ドンビン、重光昭夫)会長(61)に照準を合わせている。ソウル中央地検捜査チームが10日の家宅捜索で、辛格浩総括会長の執務室があるロッテホテル新館34階、辛東彬会長の執務室と政策本部があるロッテショピンセンター24-26階に集中したのもそのためだ。
しかし辛格浩総括会長と辛東彬会長に対する家宅捜索で重要な手掛かりとなる資料は確保できなかったという。検察によると、辛格浩総括会長の執務兼家族会議空間として使用される新館34階の金庫は空になっていた。捜査官が押しかけた時、そこには辛格浩総括会長の日本人夫人、重光初子氏だけがいたという。ソウル鍾路区平倉洞(ピョンチャンドン)の辛東彬会長の自宅にも会社関連の資料はほとんどなかった。押収物は書類がばん1つ分だった。検察は辛東彬会長が最近住居地として使用している鍾路区嘉会洞(カフェドン)のロッテグループ迎賓館から辛東彬会長の金庫をまるごと持っていった。捜査チームの関係者は「現金(米ドルなど)と書類が入っていたが、捜査に大きな意味がある資料はなかった」と話した。検察の関係者は「押収物を調べたが、捜査に役立つものは多くない。事前に証拠隠滅をしたと推定される」と語った。法曹界・財界などでは昨年末から検察がロッテグループを捜査する可能性が高いという見方があった。
これに先立ち検察はチョン・ウンホ・ネイチャーリパブリック代表関連の捜査で辛英子(シン・ヨンジャ)ロッテ奨学財団理事長(74)の不正を調査し、辛理事長が運営するBNF通商が会計資料などを廃棄したことを確認した。検察はロッテが検察の捜査に備えてグループレベルで組織的に証拠を隠したと疑っている。これに対してロッテ側は「過去にも何度か調査を受けたが、何も出てこなかった。隠しているものはない」と話した。
ソウル中央地検は特殊4部と先端犯罪捜査1部を同時に捜査に投入した。特殊4部はこの捜査のために検事2人を補充した。迅速かつ集中的に捜査を進めるということだ。捜査の対象にはグループナンバー2であり辛東彬会長の最側近の李仁源(イ・インウォン)ロッテショッピング政策本部長(副会長、69)、黄ガク圭(ファン・ガクギュ)政策本部運営室長(ロッテショッピング社長、61)も挙がっている。政策本部は「辛東彬の頭脳」と呼ばれる。グループレベルの重要な件はほとんどここを通じて処理される。検察は政策本部に対する捜索に多くの人員を投入した。この日、計17カ所の家宅捜索で検察はトラック7台分の押収物を確保した。うち1台分以上をここから押収した。捜査官は幹部の携帯電話とスマートフォンUSIMチップまで持っていった。
辛格浩総括会長は絶対的なカリスマを通じて「1人支配」体制を構築したのに対し、辛東彬会長は「精鋭部隊」の政策本部を活用した間接統治をしてきた。辛東彬会長はロッテグループ経営全般に乗り出した2004年10月に経営管理本部の名称を政策本部に変更した。辛東彬会長本人が最初の政策本部長を引き受けた。現在は李仁源副会長が総責任者だ。
「ナンバー2」とされる李副会長は系列会社を統率している。1973年にホテルロッテに入社した李副会長は「辛格浩会長の目を見るだけで何を意味するのか分かる」という声を聞いた。長期にわたり辛格浩総括会長の最側近だった。辛東彬会長が政策本部長になった後には副本部長を引き受け、いわゆる「辛東彬ライン」の頂点に立った。
政策本部は運営室・秘書室・人事室・ビジョン戦略室・コミュニケーション室・改善室・支援室の7室で構成されている。所属人員は約200人。中でも最も核心的な部署は運営室だ。系列会社間の業務調整をはじめ、グループのすべての懸案を扱う。主要情報は運営室を通じて辛東彬会長に報告される。運営室長の黄ガク圭社長は辛東彬会長の寵愛を受ける人物で、次期政策本部長の筆頭に挙げられてきた。
しかし辛格浩総括会長と辛東彬会長に対する家宅捜索で重要な手掛かりとなる資料は確保できなかったという。検察によると、辛格浩総括会長の執務兼家族会議空間として使用される新館34階の金庫は空になっていた。捜査官が押しかけた時、そこには辛格浩総括会長の日本人夫人、重光初子氏だけがいたという。ソウル鍾路区平倉洞(ピョンチャンドン)の辛東彬会長の自宅にも会社関連の資料はほとんどなかった。押収物は書類がばん1つ分だった。検察は辛東彬会長が最近住居地として使用している鍾路区嘉会洞(カフェドン)のロッテグループ迎賓館から辛東彬会長の金庫をまるごと持っていった。捜査チームの関係者は「現金(米ドルなど)と書類が入っていたが、捜査に大きな意味がある資料はなかった」と話した。検察の関係者は「押収物を調べたが、捜査に役立つものは多くない。事前に証拠隠滅をしたと推定される」と語った。法曹界・財界などでは昨年末から検察がロッテグループを捜査する可能性が高いという見方があった。
これに先立ち検察はチョン・ウンホ・ネイチャーリパブリック代表関連の捜査で辛英子(シン・ヨンジャ)ロッテ奨学財団理事長(74)の不正を調査し、辛理事長が運営するBNF通商が会計資料などを廃棄したことを確認した。検察はロッテが検察の捜査に備えてグループレベルで組織的に証拠を隠したと疑っている。これに対してロッテ側は「過去にも何度か調査を受けたが、何も出てこなかった。隠しているものはない」と話した。
ソウル中央地検は特殊4部と先端犯罪捜査1部を同時に捜査に投入した。特殊4部はこの捜査のために検事2人を補充した。迅速かつ集中的に捜査を進めるということだ。捜査の対象にはグループナンバー2であり辛東彬会長の最側近の李仁源(イ・インウォン)ロッテショッピング政策本部長(副会長、69)、黄ガク圭(ファン・ガクギュ)政策本部運営室長(ロッテショッピング社長、61)も挙がっている。政策本部は「辛東彬の頭脳」と呼ばれる。グループレベルの重要な件はほとんどここを通じて処理される。検察は政策本部に対する捜索に多くの人員を投入した。この日、計17カ所の家宅捜索で検察はトラック7台分の押収物を確保した。うち1台分以上をここから押収した。捜査官は幹部の携帯電話とスマートフォンUSIMチップまで持っていった。
辛格浩総括会長は絶対的なカリスマを通じて「1人支配」体制を構築したのに対し、辛東彬会長は「精鋭部隊」の政策本部を活用した間接統治をしてきた。辛東彬会長はロッテグループ経営全般に乗り出した2004年10月に経営管理本部の名称を政策本部に変更した。辛東彬会長本人が最初の政策本部長を引き受けた。現在は李仁源副会長が総責任者だ。
「ナンバー2」とされる李副会長は系列会社を統率している。1973年にホテルロッテに入社した李副会長は「辛格浩会長の目を見るだけで何を意味するのか分かる」という声を聞いた。長期にわたり辛格浩総括会長の最側近だった。辛東彬会長が政策本部長になった後には副本部長を引き受け、いわゆる「辛東彬ライン」の頂点に立った。
政策本部は運営室・秘書室・人事室・ビジョン戦略室・コミュニケーション室・改善室・支援室の7室で構成されている。所属人員は約200人。中でも最も核心的な部署は運営室だ。系列会社間の業務調整をはじめ、グループのすべての懸案を扱う。主要情報は運営室を通じて辛東彬会長に報告される。運営室長の黄ガク圭社長は辛東彬会長の寵愛を受ける人物で、次期政策本部長の筆頭に挙げられてきた。
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