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「軍艦島の世界文化遺産登録は金儲けが狙い」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

小説家の韓水山(ハン・スサン)氏

小説家の韓水山(ハン・スサン)氏(70)が長編小説『軍艦島』(全2巻、チャンビ)を出した。日帝時代の悪名高い「軍艦島(端島)」に強制徴用され、後に長崎原爆被害まで受けた朝鮮人を描いた作品だ。2003年の長編小説『カラス』(全5巻)では、第2次世界大戦当時の国際情勢、日本の戦時状況、原爆製造過程などに関する技術的な描写など、副次的な部分を表した。

軍艦島に連れていかれて炭鉱で働いた韓国人とその家族はまだ正確な数が分からない。島で死亡した人は122人という説があるが、誰がどのように死亡したかという記録も残っていない。小説は、殺人的な強制労役に耐えられず命がけで脱出するが、次に原爆という災難にあう徴用者の悲劇をリアルに描いている。

韓氏は18日の記者懇談会で、「89年に東京のある古書店で『原爆と朝鮮人』という冊子に接した後、翌年から小説化作業に入って今年で27年目」とし「韓日間には清算されなければいけない歴史問題があまりにも多い。私の小説はその清算のための文学的な記憶作業」と述べた。また、誤って伝えられたり正されるべき部分も多いと語った。


韓氏は「軍艦島は今からでもユネスコ世界文化遺産から除外されなければいけない」と強調した。軍艦島は「明治日本の産業革命遺産」に含まれ、別の遺跡22カ所とともに昨年7月にユネスコ世界文化遺産に指定された。しかし軍艦島には世界文化遺産登録条件である1910年以前の遺跡が残っていないという。軍艦島の登録自体が誤りということだ。

韓氏は「軍艦島の世界文化遺産登録の内心は金儲けにすぎない」とし「5カ所の旅行会社が2時間ほどで数万ウォンずつ受ける島の観光商品を開発し、列に並んで島に入らなければいけないほど盛業中だが、この観光コースで強制徴用の歴史があったことを知る方法はない」と指摘した。韓氏は軍艦島と名付けた日本酒、軍艦島の石を小さな瓶に入れて販売する観光商品まで開発されていると説明し、サンプルを見せたりもした。最善の方法は世界文化遺産から軍艦島を抜くことだと語った。

韓氏は「今の韓日問題は次の世代に重荷を譲る格好にしかならない」とし「我々の世代で整理するべきことは整理しなければいけない。その方法の一つが、どんなことがあったのかを正確に記憶すること」と強調した。



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