イーロン・マスク氏は「現在3608カ所の専用充電所を来年までに7200カ所に増やす」と話した。(写真=中央フォト)
「不便さを甘受し、小型車を中大型車の価格で買って動かす」。
現在の韓国で電気自動車を利用するために必要な姿勢だ。キムさんのような苦労話は約5700人(昨年末基準)の国内の電気自動車の所有主にとっては日常だ。電気自動車は同級の内燃車よりも高い代わりに燃料費が安く、騒音もなく公害も誘発しないという長所がある。だが侮れない犠牲が伴う。
先月31日(現地時間)イーロン・マスク(45)テスラ最高経営責任者(CEO)は「基本形のモデル3を3万5000ドル(約4000万ウォン)で売る」と発表した。マスクの20分間のプレゼンテーション1つだけで予約注文が今までに最も多く売れた電気自動車である日産リーフの記録(2010年から累積販売量20万2000台)をたった2日で超えた。現在までに予約注文は40万台に達する。スティーブ・ジョブズがスマートフォン分野で見せた「iPhoneショック」と比較する価値はある。
テスラ熱風は電気自動車の不毛地帯である韓国にも届いた。革新のアイコンであるテスラを小型車価格(補助金考慮)で享受できるという期待が韓国アーリーアダプターたちの心に触れたのだ。テスラのモデル3は停止状態から時速100キロに達するまで6秒に過ぎないというスポーツカーに劣らぬ走行性能、テスラ独特のデザイン、圧倒的な1回の完全充電時の最大走行距離(346キロ)など目を引く要素をあまねく備えた。その一方で価格は国産の電気自動車である現代車「アイオニッククエレクトリック(4260万ウォン)」、ルノーサムスン車「SM3 ZE(4190万ウォン)」と類似している。(中央SUNDAY第476号)
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