１２日、情報当局出身の対北朝鮮消息筋が伝えた亡命経路は「中国寧波→上海→東南アジアＡ国→韓国」だ。寧波から上海までの距離は約２１０キロで車で移動すれば２時間程度かかる。この消息筋は「６日未明に中国寧波を抜け出して７日に韓国に入ってくる１泊２日の旅程は『ノンストップ』で進められた」として「これは第３国（Ａ国）の全面的な水面下での支援のほかにも中国当局の協力もしくは黙認がなかったら不可能なこと」と話した。


したがって今後、朝中関係が悪化するだろうという展望が出てくる。中国はこれまで対北朝鮮関係を考慮して脱北ルートを公式に提供していなかったし、国際社会の反対にもかかわらず脱北者たちを北に送還もしていた。成均館（ソンギュングァン）大学のイ・ヒオク中国研究所長は「以前の朝中血盟関係だったなら、このような脱北事件の時は北朝鮮の立場を尊重して厳正に措置したはずなのに、今回はおとなしく出国を容認したのは驚くべきことだ」として「最近険悪になった朝中関係をそのまま反映したもの」と話した。