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【時論】みんなが幸せな造船産業構造調整が必要だ=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国の造船産業が構造調整をしている。構造調整は多くの人をつらく苦しめる。だれもが幸福になる構造調整はないだろうか? 日本の有名な漫画家高橋しんが描いた作品に『いいひと。』がある。この漫画には1990年代の長期不況で構造調整をする企業が出てくる。いいひとである主人公はだれが幸せな構造調整をしようとする。そこで構造調整対象者が主導して案を作るようにする。彼らは使命感を持って自身と同僚の構造調整案を作って施行する。

造船産業の構造調整が本格的に推進されるものとみられる。市況悪化と損失累積で造船産業の規模を維持し続けるのが厳しいためだ。造船産業は他の産業より変化が大きい。造船受注量は毎年数十%ずつ変わる。適切に受注残高を保有して生産を調整し、その変化を管理する。だがいまは統制管理可能な水準を超え設備と人材が余る状況だ。2015年の世界の建造量はピーク時より30%減少した。今後数年はさらに減り続けるものとみられる。構造調整を避けられないならばだれもが理解できるほどの方法を探さなければならない。

そのためには構造調整の当事者が調整の主体になれば良いだろう。代表的な当事者は国策金融機関と造船業界で働く人だ。時が過ぎるほど国策金融機関の造船産業支援は大きくなり造船人材は減るためだ。彼らが造船産業の構造調整に重要な役割をしてこそ合理的な結果を出すことができるとみられる。


また、すべての当事者が同等な立場で討論できる協議体が必要だ。他の産業もそうだが、造船産業構造調整は非常に複雑だ。国策金融機関と造船業界だけの問題ではないためだ。造船産業は規模が大きく多くの人材を雇用する。そのため銀行、中央政府、地方自治体、政界まで多くの利害関係者が絡まっている。さまざまな当事者が協議をしなければならない。このような時は公正な基準がなければならず、合意のために互いに譲歩しなければならない。

協議体はまず希望のある造船産業の未来を描かなければならない。「マルメの涙」で韓国に知られるスウェーデンのコックムス造船所は1980年代の不況後に消えた。マルメはこれ以上造船都市ではない。親環境都市に変わっている。造船所の跡地にはビルが建てられた。親環境都市マルメのランドマークである「ターニングトルソ」だ。これに対し日本は適正規模を維持する構造調整をした。結果的に現在の造船業の復興を導いた。また事業多角化を通じ他の分野の競争力も高めた。



【時論】みんなが幸せな造船産業構造調整が必要だ=韓国(2)

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