米航空宇宙局(NASA)が主催した宇宙都市設計大会で激しい競争に勝ち抜き、韓国の高校生で初めて大賞を獲得したチャン・ファンソンさん、キム・カンサン君、パク・ヨンソン君、キム・ドンヒョン君、ド・スンヒョン君、チャン・ジェフン君(左から)。
大賞を受賞した韓国チーム「Team Divinity」は、2月に民族史観高を卒業して留学を準備中のキム・カンサン君(18)をチーム長に、ド・スンヒョン君(公州高3年)、チャン・ジェフン君(韓国科学英才学校3年)、キム・ドンヒョン君(韓国科学英才学校2年)、パク・ヨンソン君(ムンソン高2年)、チャン・ファンソンさん(民族史観高2年)で結成された。
NASAは今大会で1万人が居住できる宇宙都市の設計を課題に出した。前年度に宇宙都市設計大会を準備しながら会ったキム・カンサン君とチャン・ジェフン君が昨年秋、友達と後輩を集めて再びチームを作った。チーム員が釜山(プサン)、光州(クァンジュ)、横城(フェンソン)など遠くに離れていたため、メールとメッセンジャーで意見を交わした。
キム・カンサン君は「宇宙都市の設計はグラフィック作業とともに設計の基礎となった科学的原理を提示しなければいけない」と説明した。まず赤道上空500キロに宇宙都市を建設することを目標にした。キム・ドンヒョン君は「過去に大賞を受けた作品は地球と月の重力が同じで重力がないラグランジュ点に宇宙都市を設計したが、私たちのチームは宇宙放射能を最大限に減らすことができる地球軌道に都市を建設することを目標にした」と紹介した。ド・スンヒョン君は「私たちが設計した宇宙都市では地球を見ることができ、居住民が心理的に安定感を得られるという長所がある」と話した。
基地設計の最大の難題は水と酸素をどう供給するかだった。キム・カンサン君は「地球から水と酸素を運ぶにはあまりにも多くの費用がかかるため、小惑星に注目した」と伝えた。太陽系のあちこちに散在する小惑星は氷や白金など各種希少元素を含んでいる。チャン・ジェフン君は「小惑星の氷を解かして水と酸素を得ることができるという事実を証明した」と述べた。
激しい研究と討論を経て2月に直径400メートル規模の宇宙都市最終設計案を完成した。英語で88ページ分量の設計図には宇宙探査船を製作できる機械室と宇宙ホテル・観光船停泊地などが含まれた。約1万人が宇宙で衣食住を解決し、宇宙観光商品などを販売して自立する経済力も備えた。キム君らは指導教師の支援を受けず、海外の論文などを参考にして巨大都市を設計した。チャン・ファンソンさんは「寄宿舎の建物が午前2時には消灯となり、ボイラー室でコンピューターをつないで完成した結果」と語った。チーム員は大学に進学して宇宙航空学、自動車工学、物理学などを勉強したいという抱負を明らかにした。賞金は5000ドル。
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