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【コラム】韓国も宇宙に行かなければならない

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
21日に米国の民間宇宙ロケット開発会社のスペースXは衛星を搭載したロケットを打ち上げた後、推進ロケットを地上に着陸させるのに成功した。1カ月前にはブルーオリジンという会社がロケットを100キロメートルまで打ち上げた後に推進ロケットを回収した。こうした外信に接して感じたのは、驚きよりもいぶかしさだ。どうして民間企業がこうした最先端宇宙航空技術を保有しているのかという。資料をあさってみたら疑問は簡単に解けた。米航空宇宙局(NASA)は2006年に商業用軌道運送サービス(COTS)プロジェクトを発表した。民間が作ったロケットで貨物と乗務員を宇宙ステーションまで運ぶという計画だ。NASAが関連技術を提供し、大学と各種研究所の膨大な人材プールが活用された。これを契機に米国の民間宇宙航空技術は飛躍的に発展した。

このようなやり形であれば韓国が宇宙航空産業に参入するのは無理だ。格差があまりに大きい。だが韓国も米国が宇宙に行くのに匹敵するほどのことを行わなければならない。韓国が得意な分野ならばなお良い。

医療サービス産業はまさにそれだ。大韓民国最高の人材が医療界に集まっている。一部の医療水準は世界的だ。投資資金も待機中だ。米国の宇宙航空のように基盤は広く深い。ところが現実はどうなのか。各種規制と縄張り争いに巻き込まれ医療サービスの産業化はよちよち歩きの水準だ。本当に得意なのに逃している産業はこれだけではない。コンピュータの中央処理装置(CPU)のようなシステム半導体もそのひとつだ。医療のように関連人材と産業基盤は良い。だがこの分野で韓国は依然として後発走者だ。


ある半導体専門家は「政府は10年余り前からシステム半導体が重要だとして10兆ウォンを超える資金を注ぎ込んだ。しかし不満を避けようとあちこちに分配してみたら資金は跡形もなく消え去り残ったものは何もない」と話した。

そこでこうしてみればどうだろうかと考えてみた。未来の収益源としていくつか事業分野を定めよう。そして見込みがある会社に10兆ウォン、20兆ウォンを注ぎ込むのだ。例えば製薬・バイオ分野で韓美(ハンミ)薬品に可能性が見えれば十分に見積もって10兆ウォン程度を投資する形だ。話にもならない話だと? それならそういうものを研究する大学に、研究所に、あふれるほどに投資するのはどうだろうか。そこで韓国の若者たちが利害と打算を考えず未来を夢見させるようにすることだ。それで世界の人が「それならば韓国だ」と言えるものを1個でも2個でも作ることだ。戦略的に第2のサムスン電子や現代自動車を作ってこそ韓国には未来がある。だがそうはならないだろう。経済が死にそうだと大騒ぎなのに国会議員が「大げさなことを言うな」という国が大韓民国だ。

あるディスプレー装備会社の社長は時ならぬ好況が恐ろしい。中国企業の大規模投資で自身はお金が稼げるが、ディスプレー主導権が近く中国に渡りそうだからだ。若いソフトウェア開発者は薄給に耐えられず外国へ向かう。それも中国に。こうした話がもどかしくてしてみる空想だ。丙申年が恐ろしい。

キム・ジュンヒョン産業部長





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