第４回核安全保障サミットを契機に北朝鮮の核放棄を引き出すための国際社会の全面的な対北朝鮮圧力が議論されているが、北朝鮮は「核・経済並進路線」を撤回する意向がないことを再確認した。

北朝鮮の対外宣伝用ウェブサイト「朝鮮の今日」は１日、「（核・経済）並進路線がもたらしたものは…」と題した記事で、「米国とその追従勢力は、日増しに富強繁栄して疾走する共和国の地位を引き下ろそうと、我々に対する制裁の水準を高めている」とし「しかしわが党の並進路線がある限り、わが共和国はびくともしない」と主張した。これとともに「わが軍隊と人民は自強力の威力ある思想的武器の並進路線を握り締め、この地の上に主体の強盛国家を必ず建設してみせる」と強調した。

北朝鮮は前日、外務省報道官の談話を通じて、「米国は核で我々を威嚇すると同時に、極端な政治経済的圧迫策動にしがみついている」とし「悪らつな対朝鮮制裁決議を操作するだけでは足りず、穴を埋めると言いながら我々の正常な貿易活動を完全に遮断し、さらに我々と取引する他国を処罰する強盗的な単独制裁策動をはばからずしている」と批判した。


また「米国が国連安保理で結局通過させることができなかった不法無法の制裁項目まで実行しようと、追従勢力を引き込んで発狂するのは、国際法を作り出したすべての国々に対する愚弄だ」と主張した。

北朝鮮の対南ウェブサイト「わが民族同士」は前日、「世界はわが党の並進路線の偉大な勝利を見ることになるだろう」と題し、「（核・経済）並進路線は情勢に対処するための一時的な対応策ではない。恒久的に握り締めて進まなければいけない戦略的路線」と強調した。

北朝鮮は核安保サミットが開催される前、宣伝メディア「アリラン」を通じて「核安全を議論するには米国の核兵器、世界最大規模の核戦争演習から問題視しなければならない」と主張した。「わが民族同士」を通じては「核安全首脳者会議（核安保サミット）というものは核兵器がない平和な世界を念願する内外の世論に対する愚弄であり欺まんだ」と批判した。

統一部の当局者は「北が核安保サミットを目前にして短距離ミサイルを発射し、衛星利用測位システム（ＧＰＳ）かく乱行為をするなど、対南挑発の程度をまた高めている」とし「北は挑発行為を直ちに中断し、非核化の道に出てくるべきだ」と強調した。