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「セウォル号船内待機放送、海運会社が指示」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

イ・ジュンソク前セウォル号船長が28日、ソウル市庁多目的ホールで開かれた「4・16セウォル号惨事特別調査委員会」2次公聴会に証人として出席した。

「キム・ヨンホ2等航海士に全員出て行くよう言いました。全員出て行けというのは退船せよという意味でした」

イ・ジュンソク・セウォル号船長(71)が退船命令を下したと改めて主張した。乗客・乗員を下船させるように航海士に指示したという意味だ。イ船長はソウル市庁で28日に開かれた「4・16セウォル号惨事特別調査委員会(特調委)」2次公聴会に証人として出席してこのように話した。セウォル号の遺族150人余りがいた傍聴席からは「嘘をつくな」等の言葉が飛んだ。

イ船長は裁判過程でもずっと同じような主張を繰り返した。検察調査では「退船命令を下さなかった」と述べて裁判所でこれを翻した。だが、裁判所はこれを認めなかった。イ船長は昨年11月、最高裁判所で無期懲役刑が確定した。


この日の公聴会で「それなら検察ではなぜそのように述べたのか」という質問を受けると、イ船長は「退船指示を出したが、20日間夜遅くまで検察の調査を受けながら反省する意味で退船指示をしなかったと答えた」と話した。

共に証人として出席していたセウォル号の乗務員は「イ氏の主張が事実か」という聴聞委員の質問に返事を濁して正確に答えなかった。イ船長は青の囚人服に帽子とマスクをかけて公聴会場に入った。二つの目以外は顔を隠した姿だった。公聴会の間、イ船長はずっと頭を前にかがめたまま縮こまって座っていた。

この日の公聴会で特調委はカン・ヘソン・セウォル号旅客営業部職員(35)に対する事前調査の結果を公開した。これによると、カン氏は「ヤン・テホン事務長から、船会社〔清海鎮(チョンヘジン)海運〕側から待機するよう連絡を受けたという話を聞いて『船内に待機するように』との案内放送を流した」と陳述した。ヤン氏は事故の時に死亡した。特調委関係者は「清海鎮海運が船内待機指示を与えたことが初めて確認された。この部分に対する追加捜査が必要だ」と述べた。

特調委2次公聴会が続く29日には、キム・ハンシク清海鎮海運代表(74)と当時の海運組合・海洋警察関係者が証人として出席する。



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