与党セヌリ党の公認波紋が親朴(槿恵)系と非朴系の内戦状態に向かっている。昨日、非朴系の金武星(キム・ムソン)代表が最後まで論争が続いた5カ所を無公認地域と宣言したのだ。親朴系が多数の公認管理委は5カ所で非朴系の劉承ミン(ユ・スンミン)、李在五(イ・ジェオ)、柳性杰(リュ・ソンゴル)議員らを脱落させ、親朴系候補を公認していた。金代表は党代表の職印の捺印を拒否し、釜山(プサン)に向かった。いわゆる「玉璽闘争」をしたのだ。代表の職印がなければ親朴系候補の出馬が不可能であるため、劉承ミン、李在五、柳性杰議員など離党・無所属立候補者の当選の可能性が高まる。
最高委員会の多数を占める親朴系は金代表の行動を無責任な党務拒否と規定した。そして金代表が拒否し続ける場合、党憲・党規に基づき最高位議決手続きを進める意向を明らかにした。「金代表有事」を宣言し、新しい職印で公選者の候補登録を強行することを示唆したのだ。もしこのように進行する場合、適法性をめぐり法廷争いが発生する可能性もある。与党の公認と内紛が法廷に飛び火するという歴代初めての事態となるかもしれない。
その間の公認問題からみて、セヌリ党の「玉璽闘争」は予定された破局といえる。李漢久(イ・ハング)公認管理委員長を前に出した親朴系は、党のアイデンティティー確立と任期後半の国政中心勢力確保という名分で、親劉承ミン系と親李明博(イ・ミョンバク)系を多数脱落させた。公認管理委が少なくない地域で親朴系候補を推薦したため、競争力を持つ反対派候補は競争の機会さえも得られなかった。
金代表が問題視した5カ所が代表的な例だ。金代表は世論調査の結果で優秀と明らかになった候補がむしろ脱落し、これは党憲・党規を違反する独善的な公認だと主張する。劉承ミン議員の場合、李漢久委員長の公認管理委は公認審査を終盤まで延ばすことで自主的な離党を誘導し、激しい批判を受けた。
こうした公認の進行を見ると、金代表の玉璽闘争はそれなりに名分を持つようだ。金代表も「誤った公認を正し、国民に許しを請うのが最善の道だと考えた」と述べ、避けられない決断だと主張した。しかし公党の指導者として金代表の行動にも問題は多い。金代表が主張する「不公正公認」の基準でみると、金代表は問題の5カ所について最初から積極的に問題を提起するべきだった。すでに問題の地域の公認をめぐりセヌリ党最高委員会と公認管理委員会が1週間以上も見苦しい内紛を繰り広げた。世論調査でリードした朱豪英(チュ・ホヨン)・チョ海珍(チョ・ヘジン)議員など少なくない非朴系議員、任太熙(イム・テヒ)元議員など親李明博系予備候補が「3・15公認波紋」当時に機会を剥奪された。金代表がこの時から積極的に問題を提起していれば、今のような与党の破局的な正面衝突は避けられたはずだ。
今回、金代表はまさかと思われた勝負に出た。青瓦台(チョンワデ、大統領府)と親朴に正面から挑戦するのと変わらない。今回の事態は与党の単なる公認破裂音や力比べでない。金代表が権力闘争で戻れない橋を渡り、背水の陣を敷いたのと同じだ。セヌリ党の内部では大統領と与党代表が正面から対立し、「事実上の心理的分党事態」と憂慮している。
その間沈黙してきた金代表が極端な反朴闘争に出たことで、与党の総選挙隊列は大きく揺れている。反朴情緒でつながった無所属立候補者が多数当選したり、与党の分裂で党が議席を多数失えば、与党の過半は不透明になるだろう。今回表れた内紛の深刻性からみると、選挙の結果に関係なく、総選挙後の新しい指導部の構成と続く大統領選の党内選挙で内紛は拡大する可能性が高い。経済問題が深刻になり、安保の不安が高まるこの時期に、執権勢力が国家と国政に大きな負担として登場するあきれる事態となっている。
セヌリ党の公認はあまりにもひどい。国民は候補登録の最終日まで続く与党の公認争いにぞっとしている。最初から「背信者」「政治報復」「離党」「無公認」などの極端な表現が乱舞し、結局、党代表が青瓦台に正面から反旗を翻すというかつてない事態となった。生涯初めて見る凄まじいドラマだ。与党代表が総選挙候補登録締切日に職印を持って帰郷し、影島の橋を歩いている。親朴最高委員は今になって「金代表の政治クーデター」だといってじたばたしている。最初から合理的で常識的な公認をしていれば決してなかった場面だ。
こうした奇怪千万なセヌリ党の風景は結局、傲慢と独善による自業自得だ。遠からず巨大な逆風にさらされるだろう。もう執権勢力は裸になって有権者の審判を受けることになった。セヌリ党は野党分裂の反射利益に依存する「過半勝利」も断言しにくい状況だ。最悪の結果を避けるには今からでも合理的な方法で内紛を収拾し、戦列を整備しなければならない。国民に勝つ権力はない。
最高委員会の多数を占める親朴系は金代表の行動を無責任な党務拒否と規定した。そして金代表が拒否し続ける場合、党憲・党規に基づき最高位議決手続きを進める意向を明らかにした。「金代表有事」を宣言し、新しい職印で公選者の候補登録を強行することを示唆したのだ。もしこのように進行する場合、適法性をめぐり法廷争いが発生する可能性もある。与党の公認と内紛が法廷に飛び火するという歴代初めての事態となるかもしれない。
その間の公認問題からみて、セヌリ党の「玉璽闘争」は予定された破局といえる。李漢久(イ・ハング)公認管理委員長を前に出した親朴系は、党のアイデンティティー確立と任期後半の国政中心勢力確保という名分で、親劉承ミン系と親李明博(イ・ミョンバク)系を多数脱落させた。公認管理委が少なくない地域で親朴系候補を推薦したため、競争力を持つ反対派候補は競争の機会さえも得られなかった。
金代表が問題視した5カ所が代表的な例だ。金代表は世論調査の結果で優秀と明らかになった候補がむしろ脱落し、これは党憲・党規を違反する独善的な公認だと主張する。劉承ミン議員の場合、李漢久委員長の公認管理委は公認審査を終盤まで延ばすことで自主的な離党を誘導し、激しい批判を受けた。
こうした公認の進行を見ると、金代表の玉璽闘争はそれなりに名分を持つようだ。金代表も「誤った公認を正し、国民に許しを請うのが最善の道だと考えた」と述べ、避けられない決断だと主張した。しかし公党の指導者として金代表の行動にも問題は多い。金代表が主張する「不公正公認」の基準でみると、金代表は問題の5カ所について最初から積極的に問題を提起するべきだった。すでに問題の地域の公認をめぐりセヌリ党最高委員会と公認管理委員会が1週間以上も見苦しい内紛を繰り広げた。世論調査でリードした朱豪英(チュ・ホヨン)・チョ海珍(チョ・ヘジン)議員など少なくない非朴系議員、任太熙(イム・テヒ)元議員など親李明博系予備候補が「3・15公認波紋」当時に機会を剥奪された。金代表がこの時から積極的に問題を提起していれば、今のような与党の破局的な正面衝突は避けられたはずだ。
今回、金代表はまさかと思われた勝負に出た。青瓦台(チョンワデ、大統領府)と親朴に正面から挑戦するのと変わらない。今回の事態は与党の単なる公認破裂音や力比べでない。金代表が権力闘争で戻れない橋を渡り、背水の陣を敷いたのと同じだ。セヌリ党の内部では大統領と与党代表が正面から対立し、「事実上の心理的分党事態」と憂慮している。
その間沈黙してきた金代表が極端な反朴闘争に出たことで、与党の総選挙隊列は大きく揺れている。反朴情緒でつながった無所属立候補者が多数当選したり、与党の分裂で党が議席を多数失えば、与党の過半は不透明になるだろう。今回表れた内紛の深刻性からみると、選挙の結果に関係なく、総選挙後の新しい指導部の構成と続く大統領選の党内選挙で内紛は拡大する可能性が高い。経済問題が深刻になり、安保の不安が高まるこの時期に、執権勢力が国家と国政に大きな負担として登場するあきれる事態となっている。
セヌリ党の公認はあまりにもひどい。国民は候補登録の最終日まで続く与党の公認争いにぞっとしている。最初から「背信者」「政治報復」「離党」「無公認」などの極端な表現が乱舞し、結局、党代表が青瓦台に正面から反旗を翻すというかつてない事態となった。生涯初めて見る凄まじいドラマだ。与党代表が総選挙候補登録締切日に職印を持って帰郷し、影島の橋を歩いている。親朴最高委員は今になって「金代表の政治クーデター」だといってじたばたしている。最初から合理的で常識的な公認をしていれば決してなかった場面だ。
こうした奇怪千万なセヌリ党の風景は結局、傲慢と独善による自業自得だ。遠からず巨大な逆風にさらされるだろう。もう執権勢力は裸になって有権者の審判を受けることになった。セヌリ党は野党分裂の反射利益に依存する「過半勝利」も断言しにくい状況だ。最悪の結果を避けるには今からでも合理的な方法で内紛を収拾し、戦列を整備しなければならない。国民に勝つ権力はない。
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