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【コラム】短い歴史の反撃=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
1960年代の経済開発後、そして90年代の民主化後、韓国社会は一時的に慢心した。世界で最も短い期間に経済成長と民主化を同時に成し遂げたということだ。産業革命とフランス大革命を経て西洋が数百年の長い歳月をかけて果たしたことを、わずか50年間という短い期間に成し遂げたため自慢するほどのことだった。それは時に自慢を越えて神話化され、この神話イデオロギーは我々の社会の一部で依然として通用したりもする。しかし本来、神話は虚構や希望の想像的な充足にすぎない。世の中に「ただ」はない。

真の意味の経済的成長は適切な水準の分配を伴う時に「先進性」を持つ。成長自体は根本的に不平等に依存している。正しい分配が「良い」成長を完成する。成長の過程で疎外された多数に対する配慮がない成長は根本的に「後進的」だ。長い歴史的な過程を通じて成長した国が、その間に生じた問題を修正して補強する過程で社会的安全網を強化していったとすれば、我々はまだ「分配」「平等」という言葉に過度にうなされている。「分配」を断るなら、我々の社会が経済的に「成長」したという事実も拒否したり偽りだと話さなければいけない。まだ十分に成長していないため分配に関する議論を遅延させるべきだというのが反分配論者の立場であるためだ。

適切な分配とは無条件にすべて同じように分けようというのではなく、「最小限」の社会的安全網を構築しようということだ。一言でいえば、お金がなく食べられなかったり、治療を受けられなかったり、教育を受けられないというようなことがあってはいけないということだ。高度成長の裏で多くの人々が生存の問題に恐れ、震えている。生計を解決することだけを人生の唯一の目的とする社会はどれほど野蛮か。


政治の領域を見れば話す必要もない。討論と同意を土台とする民主主義の最も基本的な原則もあまり守られない。理性も合理性もない。総選挙を控えて政治家が見せる姿はまさに露骨な「俗物ショー」だ。政治的な大義とそれに基づく政策はほとんど聞こえず、公認が政治行為の唯一の目的であり、多数党になって権力を振りかざすことが彼らの唯一の存在理由という事実を、この時代の政治家はいかなる偽装もなく見せている。この図々しさは我々の政治の「後進性」と「低級性」を見せる重要な指標だ。

政治領域の退行性は、韓国社会をあの美しい先進化の世界に進んでいけないよう抑留している。このように権力の機能だけが残った政治行為の根本的な根源は何だろうか。意外に簡単だ。「公衆の善(the public good)」を忘却した、名前だけの共和政のためだ。



【コラム】短い歴史の反撃=韓国(2)

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