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韓経:「国内市場は狭い」…韓国ミュージカル『フランケンシュタイン』日本輸出(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

20日までソウル興仁洞忠武アートホールで公演するミュージカル『フランケンシュタイン』。(ラン提供)

日本の舞台でも十分に感動と興行を保証できると判断した東宝プロダクションは『フランケンシュタイン』に対するライセンス契約を10日に締結した。『キム・ジョンウク探し』など小劇場のミュージカルが日本に進出したことはあるが、韓国創作ミュージカルが日本の1000席以上の大劇場に進出したのは初めてだ。演出のワン・ヨンボム氏は「ライセンス契約を提案した多くの制作会社のうち東宝プロダクションが最も良い条件を提示した」と述べた。ワン氏は「欧州と中国からもラブコールが続き、具体的な契約内容を議論中」と伝えた。

創作ミュージカルの市場が拡大している。国内で売上高100億ウォン(約10億円)を達成した創作ミュージカル『フランケンシュタイン』が日本に進出したのに続き、EMKミュージカルカンパニーが250億ウォンを投入して制作した創作ミュージカル『マタ・ハリ』の世界初演が予定されている。

昨年11月26日に開幕して20日まで忠武(チュンム)アートホールで公演される『フランケンシュタイン』は、キム・ヒチョル忠武アートホール本部長が開館10周年を迎えて企画・制作し、ワン・ヨンボム氏(台本・演出)-イ・ソンジュン氏(作曲・音楽監督)のコンビが作り上げた創作ミュージカルだ。キム本部長は「企画段階から世界的に共感できるテーマと人物を探すために努力した」とし「原作料を節約するために原作者の死去から70年過ぎて著作権問題がない作品を選び始め、こうして決定したのが『フランケンシュタイン』」と説明した。


原作の基本骨格だけを維持し、ストーリーは劇的に変形して創作の翼を広げた。主演俳優が1人2役をこなし、人間から怪物に変わっていく人物の変化を効果的に描いた。結果は大成功だった。2014年の初演の成功に続き再演も連日チケットが完売し、開幕10週で売り上げ100億ウォン、累積観客22万人に達した。

2017年1月8日から30日まで東京日生劇場の舞台に上がる『フランケンシュタイン』は、ミュージカル『モーツァルト!』で優秀男優賞などを受賞した中川晃教、『アイーダ』『ウィキッド』などで活躍した濱田めぐみらが主役を演じる。ワン氏は「収益だけでなく国産コンテンツを世界で共有しながら文化的な共感を拡張できるということに意味がある」と説明した。

国内制作者は3000億ウォン規模の韓国ミュージカル市場があまりにも狭いと判断している。日本ミュージカル市場は韓国の4、5倍にのぼる。創作ミュージカルはライセンスミュージカルとは違い、ロイヤルティーを出さなくてもよいという長所も大きい。

29日から6月12日までソウル漢南洞(ハンナムドン)ブルースクエアサムスン電子ホールで公演される『マタ・ハリ』は今年最も注目される創作ミュージカルだ。その間『エリザベート』『レベッカ』『ファントム』など欧州のミュージカルを手掛けてきたオム・ホンヒョンEMKミュージカルカンパニー代表は「いつからかライセンス料を支払うのが惜しいと感じていたが、ちょうど作曲家のフランク・ワイルドホーンが『マタ・ハリ』を素材にミュージカルを制作してみようといってすぐに準備に入った」と説明した。

『マタ・ハリ』は最初から世界市場を念頭に置いて制作された。韓国の演出陣が制作した『フランケンシュタイン』とは違い、開発段階からジェフ・カルフーン(演出)、アイヴァン・メンチェル(台本)、フランク・ワイルドホーン(作曲)、ジャック・マーフィー(作詞)など海外有名演出陣が参加した。EMKミュージカルカンパニーの関係者は「世界各国のミュージカル関係者400人ほどが『マタ・ハリ』を見るために韓国を訪問する予定」と述べた。



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