ECBが政策金利をゼロまで引き下げたのは、事実上、中央銀行の金利調節機能無用論を自認するのと変わらず、批判を呼ぶ可能性がある。中央銀行の不信と金融システムの不安を招く危険性を内包しているからだ。にもかかわらずゼロ政策金利カードを取り出したのは、いかなる代価を支払っても避けたいデフレに対する懸念のためだ。今年、ユーロ圏(ユーロ貨幣使用17カ国)の物価上昇率予測値は0.1%にすぎず、強力な対策が必要だ。
このためECBはゼロ政策金利だけでなく、都市銀行が中央銀行に資金を預ける時に適用される金利も-0.30%から-0.40%に引き下げる資金供給総動員令を出した。また債券買い入れによる量的緩和効果が家計と企業に波及するよう優良等級の社債を買い入れ対象に含めた。
このためECBはゼロ政策金利だけでなく、都市銀行が中央銀行に資金を預ける時に適用される金利も-0.30%から-0.40%に引き下げる資金供給総動員令を出した。また債券買い入れによる量的緩和効果が家計と企業に波及するよう優良等級の社債を買い入れ対象に含めた。
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