「アルファ碁」との第2局で敗れた後、記者会見を行っている。李九段は「完ぺきな負けだった」と話した。
囲碁は単純なゲームではない。書芸(書道)のように、ある道を目指す。私たちがよく分からない幽玄な世界、隠れた真理がその中にあるという漠然とした畏敬の念を抱いてきた。相手の呼吸と表情の変化、汗、匂い…。ささいなことが勝負に微妙な影響を及ぼす囲碁は、不完全な人間のやるせない精神芸術でもある。妙手はもちろんミスまでもやりとりして無我状況の状態に陥った2人の対局者は、結局は後世に久しく残る名局を共につくり出すパートナー関係を形成する。
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