「２０１３年（開城工業団地閉鎖）当時、（入居者）７人が（１カ月間）戻れなかった。非常に苦しい状況だった」。

朴槿恵（パク・クネ）大統領が１６日、国会演説の前に国会議長団および与野党代表団とのティータイムで席に座るやいなや述べた言葉だ。朴大統領は「今回、国民の安全、無事帰還が最も重要だと考えた。それで（全面中断決定を国会に）あらかじめ知らせることができなかった」と述べた。

この日午前９時４０分ごろ、国会接見室に到着した朴大統領は午前１０時の演説直前までの約１９分間、鄭義和（チョン・ウィファ）国会議長および鄭甲潤（チョン・ガプユン）国会副議長、セヌリ党の金武星（キム・ムソン）代表および元裕哲（ウォン・ユチョル）院内代表、野党「共に民主党」の金鍾仁（キム・ジョンイン）非常対策委員会代表および李鍾杰（イ・ジョンゴル）院内代表とティータイムを持った。


朴大統領は先に金鍾仁代表に近づいてあいさつを交わし、握手した。２人が会ったのは２０１４年３月２６日にベルリンで開かれたドイツ大統領招請昼食会以来２３カ月ぶりとなる。朴大統領は李鍾杰院内代表には「今日は（李院内代表の）交渉団体演説日だが、譲っていただいて感謝している」とあいさつした。

金鍾仁代表＝緊急な状況を国民に詳細に説明するのがよい。

朴大統領＝そのために今日ここに来ることになった。

金鍾仁代表＝中国をあまり信じてはいけない。中国は北を捨てることができないという立場を考えて対中外交を強化するのがよい。中国のために開城（ケソン）工業団地措置も効果がなければ、どう収拾するのか心配になる。

朴大統領＝（うなずきながら）その通りだ。外交が重要だ。中国と努力してきたし（今も）している。ロシアとも同じだ。

朴大統領は「韓国は当事者であり、よりいっそう先導的に（対北制裁を）していく必要がある。時間の経過が本当に恐ろしい。北の核兵器が時間とともに高度化すれば放置できない問題となるため今する」と述べた。

セヌリ党の金栄宇（キム・ヨンウ）報道官は「２人の間にぎこちない雰囲気はなかった」と伝えた。



＜朴大統領国会演説＞金鍾仁代表「中国をあまり信じるな」　朴大統領「外交努力中」（２）