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<韓国新成長動力10>(6)高付加価値繊維…炭素繊維1位の東レ常務の見通し

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
日本の東レは世界の炭素繊維産業の第1人者だ。市場シェアは32%に達する。米サウスカロライナに作っている工場が2017年に完工すればシェアは50%を越える見通しだ。疾走の秘訣は絶え間ない研究開発だ。

東レ本社の内田章常務は中央日報とのインタビューで、「社会が動く方向と未来を見通し、何を研究するのかを考えて実行に移すのが最も重要だ」と強調した。

――今後炭素繊維はどこに多く使われるものと考えるか。


「丈夫で軽く今後車両側で広く活用されるものと期待する。特に最近BMWの電気自動車i3に炭素繊維が採用され自動車用素材として弾みが付いた。2017年からは炭素繊維複合素材を使った車両がさらに増加するとみている。500万円以上の高級車は特にそうだ」

――技術水準をどこまで高められるか。

「炭素繊維の強度は現在理論的水準の10分の1しか実現されていない。微細な欠点をなくすことが重要だ。開発当時はマイクロメートル(100万分の1メートル)大の欠点をなくすことに没頭したが、いまはナノメートル(10億分の1メートル)の欠点までなくすことができる」

――衣類用新素材でもリードしているが。

「東レは1926年にレーヨンメーカーとして出発しただけに合成繊維技術が多い。ユニクロと共同開発したヒートテックが代表的だ。ポリエステル、アクリル、レーヨン、ポリウレタンの4種類の繊維を組み合わせる技術で成功できた。近く販売を開始する『hitoe(ヒトエ)』も見通しは明るい。ナノ繊維を利用して『生体情報認識衣類』を作ることができる。心電図、筋電図、脳波などを測定できる小さなセンサーを繊維に装着する方式だ」

――ユニクロとパートナーシップを続けていくのか。

「2020年まで一緒にやる。ビッグデータ活用と最適な生産拠点活用で今年から5年間に1兆円の実績が予想される」

――繊維産業で跳躍するための戦略は何か。

「地球的な環境問題と少子高齢化のような社会懸案を解決できる分野で成長動力を探さなければならない。また、激しい研究開発とともに徹底したコスト削減もわれわれの成長戦略だ。いま世界で成長する地域を選ぶなら新興国が挙げられ、ここでは製品価格が落ちるほかないためコストを減らさなければならない」。



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