イラスト=キム・フェリョン
日米のほかにも蔡英文氏は台湾と良い関係を結んでいる国の使節に会った。自分に投票した有権者のための地方巡回は外賓に会う日程が終わった後に延ばした。しかしこのように忙しい蔡英文氏の外交に韓国は見えなかった。蔡英文氏が韓国に対して親近感を持っているのは、朴槿恵(パク・クネ)大統領の自叙伝に推薦文を書いたことでも立証される。にもかかわらず韓国と蔡英文氏をつなぐネットワークはない。両国指導層の交流が断絶状態に近いからだ。24年前の断交はすべての状況を総合的に考慮したものだとしても、政治家・世論指導層の交流を通じた非公式外交さえも現在のように疎遠になった点は考え直す余地がある。台湾は国交がない中でも相互5位の貿易量を維持している重要な国だ。台湾との貿易量がドイツや豪州より多いという事実を知る韓国人がどれほどいるだろうか。台湾との親善は決して中国との友好を傷つけない。むしろ対中国外交でテコになることもある。16歳のツウィ(周子瑜)に謝罪を強要する二者択一の発想を外交関係にまでする必要はない。(台北で)
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