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【コラム】米中「休戦」と共助だけが答だ=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
今日の北東アジアは、金正恩(キム・ジョンウン)が4次核実験をするのにふさわしい状況だ。米国と日本が組んで韓半島(朝鮮半島)からインド洋まで三日月形の中国包囲網を狭めていく。中国はその包囲網を突き抜けようと南太平洋にいくつかの人工島とその上に滑走路を作っている。彼ら人工島を基点に領海を宣言したが、米国艦艇が常に行き来する。いつでも米中間に偶発的衝突が起きかねない状況だ。北東アジアでは日本が米国の支持のもとで集団的自衛権の行使を国防政策の基調として東シナ海を中心に中国を牽制している。オバマの安倍圧迫で実現した韓日間の慰安婦問題の妥結で、米国は中国包囲網の最後のつながっていない輪(Missing link)で残る韓国を引き込む条件を備えた。

米中摩擦とオバマを困難に陥らせたシリア・イラク事態は金正恩にとっては青信号だった。金正恩は朴槿恵(パク・クネ)・オバマ・安倍をばかにしながら習近平の意表を突き、水爆か何かの実験をした。それならば金正恩の無謀な挑発に対する対応策も自明だ。短期的には米国・日本が中国との覇権争いをしばらく「休戦」して北朝鮮制裁に共助することだ。国連安保理の制裁は声だけ騒がしかったが実効性はない。理由は最初に中国が北朝鮮に息をする穴(Loop hole)を開いてくれるためで、2番目に北朝鮮が徹底した孤立に慣れて国際制裁に悲鳴を上げるほどの打撃を受けていないためだ。米日中が手足を合わせ、米国は広範囲な金融制裁で金正恩の金脈を断ち、日本は対北朝鮮への送金と北朝鮮船舶の入港・人の往来を再び禁止し、中国は北朝鮮の個人口座まで含めたすべての金融取引を遮断して米国の金融制裁の効果を最大化させるのに寄与する道しかない。

金正恩の4次核実験は誰よりも習近平に対する侮辱だ。昨年10月、中国の序列5位の劉雲山が北朝鮮労働党創建70周年行事に参加し、北朝鮮は金正恩お抱えの牡丹峰(モランボン)楽団を北京に送る時までは朝中間の長い間の寒気流が暖気流に変わるのかと思われた。しかし牡丹峰楽団が突然、北京公演をキャンセルして平壌(ピョンヤン)に戻る中で朝中関係は劉雲山の北朝鮮訪問以前の状態に後退した。そしてすぐに鴨緑江(アムノッカン)国境の向こう側の中国の地まで地震波が届くほどの核爆発が起きた。今、習近平の胸中がどれほど怒りに満ちているかは容易に推し量れる。怒りがわき上がっている習近平が、北朝鮮の金脈を断ち、それでも金正恩が持ちこたえれば北朝鮮の命綱であるエネルギーと食糧供給を少しの間でも断ち切らなければならない。習近平の私的な怒りが公的領域で北東アジア安定に寄与しなければならない。ジレンマに陥った習近平の悩みが今回は北東アジア安定のための次元の結論に終わることを願う。

【コラム】米中「休戦」と共助だけが答だ=韓国(2)

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