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<人生と追憶>韓国を愛した北朝鮮専門家、ボズワース特別代表

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

2009年末、ボズワース北朝鮮担当特別代表(左から2人目)が平壌(ピョンヤン)空港に到着して挨拶を交わしている。(写真=中央フォト)

北核問題一筋だった米国の代表的な韓半島(朝鮮半島)専門家、スティーブン・ボズワース北朝鮮担当特別代表が3日午後(現地時間)、ボストンの自宅で亡くなった。77歳。

米国ジョンズ・ホプキンス大国際関係大学院(SAIS)の韓米研究所とワシントンの駐米韓国大使館関係者は4日、「遺族がボズワース氏が在籍していたハーバード大とタフツ大側と葬儀手続きを協議している」と話した。ボズワース氏は韓米研究所所長を務めた。韓米研究所関係者は「ボズワース氏は数年前に前立腺がんで手術を受け、昨年がんが再発したという話を第三者から聞いた」とし「死去の原因はこれと関連があるのではないかと考えられる」と明らかにした。この人物は「ボズワース氏はプライベートを周辺に明らかにすることを負担に思っていた。昨年11月に健康問題のため予定されていた訪韓を中止しなければなければならないと聞いたのが最後の連絡だった」と述べた。

訃報を聞いた元外交部長官の尹永寬(ユン・ヨングァン)氏は「ボズワース氏は韓米関係の発展に貢献し、韓国に対して本当に愛情深い人だった」とし「特に、北朝鮮問題については非常に合理的な考えを持っていた」と述べた。尹氏は「昨年ソウルでお会いした時は元気そうだったが、韓国のためにもっと仕事をしてくださらなければならない方が亡くなり残念。遺族に弔意を表したい」と述べた。


ボズワース氏はビル・クリントン政権時代の1995年、朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)初代事務総長を務めたことで韓国との縁が深まった。97年末には駐韓米国大使として赴任し、2001年まで韓米関係を第一線で支えた。ボズワース氏はバラク・オバマ政府がスタートした2009年2月、ヒラリー・クリントン国務長官のもとで北朝鮮担当特別代表に任命され、2年8カ月間にわたってオバマ政府の対北朝鮮政策を担当した。

ボズワース氏は、北核問題で非核化という原則を堅持しながらも関与(engagement)を通じて核の放棄を説得していくとする交渉派だった。

ボズワース氏は2014年4月、ワシントンのあるセミナーで「米国が北朝鮮と対話のテーブルにつく前に、北朝鮮に核開発をあきらめさせるのは不可能だ」として先制的な対北朝鮮対話の必要性を提起した。昨年1月にはシンガポールで民間人として北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外務省副相一行と会い、北朝鮮の対米政策の意中を打診することもした。

外交部の趙俊赫(チョ・ジュンヒョク)報道官は定例ブリーフィングを通じて「政府はボズワース氏死去に深い弔意と哀悼の意を表し、家族にも深い慰労の言葉を申し上げる」と明らかにした。



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