電気自動車用バッテリーをチェックする調べるLG化学の従業員。競合メーカーとは異なり缶タイプではなくパウチ形態のため加工が容易で爆発の危険が少ない。(写真=LG化学)
記者が訪問したこの日もやはり年末であるのに6600平方メートル規模の生産ラインは慌ただしく動いていた。ベルトコンベヤーに沿ってA4用紙大に作られた電気自動車用バッテリー素材のバイセルが絶えず束単位で包装されて出てきた。合計10本のバッテリー生産ラインを備えたこの工場ではラインごとに70人余りの作業員が昼夜12時間ずつ交代で勤務する。LG化学のチョン・ビョンヒ部長は「世界最大の規模に劣らず不良率も0.1%以下と世界最低水準。世界の自動車メーカーなどから技術力を認められており受注は順調に増えるだろう」と自信を見せた。
いまは世界1位の電気自動車用バッテリーメーカーになったが、LG化学がこの座に上がるまでは「挑戦と応戦」の連続だった。
まず電気自動車用バッテリーの基礎となる小型二次電池の開発は日本の企業より10年余りも遅れた1998年に成功した。それでも韓国初ということが慰めだった。電気自動車用バッテリー開発は追撃型事業構造の限界を克服するための賭けだった。「LGにできるか」という懐疑的な視線にもかかわらずLG化学は2000年に米国に研究法人のLGCPI(LG Chem Power Inc)を設立し技術力を積んだ。
バッテリー内部空間の活用度を最大化したスタック&フォールディング技術や、加工が容易で爆発の危険を低くしたパウチ形態のバッテリーもLG化学だけの強みだ。
技術の前に不況はない…365日稼働するLGのバッテリー工場(2)
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